窯を開けた瞬間

i-ppoたおか 田岡正臣 下高井戸 東京 テディベア 杉並
窯の中

陶器を焼く窯を導入して3カ月が経過しましたが、今のところトラブルなく、何とか使いこなせています。月1回、素焼き、本焼きをする程度ですが、それでも自分の都合に合わせて焼けるのは快適です。

12月末には、初めて自分の作品以外に、メンバーの作品を窯に入れました。

ご存知の方も多いでしょうが、陶器は、釉薬のかけ方、塗り方にも大きく左右されますが、温度の上げ方、温度設定、にも影響され、仕上がりが大きく異なってきます。

過去、自分の作品の仕上がりが、想定とは大きく異なっていたことが数多くあります。

但し、想定以上に素晴らしく焼きあがることもあり、それが陶芸の醍醐味のひとつになっていると思います。

マイコン制御でスイッチを入れるだけだと、プログラムパターンが決まっているので、楽ですが、工夫する余地がないので、やはり自分で温度設定ができる窯にして良かったな、と思います(窯は自宅に設置したので、窯を使用する日、特に素焼きの時は、外出できませんが。)。

今回は、自分の作品だけの時より、慎重に温度設定し、時間をかけて仕上げました。

窯を導入するまで通っていた陶芸教室のスタッフの方が、「何度やっても、本焼きの窯の蓋を開けるときは、ワクワクする」と言っていましたが、自分も全く同じで、本当にワクワクします。

ただ、メンバーの作品が入ると、ワクワクと同時にドキドキも交じり、窯をそっと開けて、覗き込んだ瞬間の気持ちは、なんとも言えません。

おかげさまで、自分の作品も、メンバーの作品も、トラブルなく、思い通りに仕上がっていました。

今のところ、大失敗はないのですが、これからガッカリすることもあるでしょう。

そんなトラブルも含めて、全部、楽しみの一部と思えればいいな、と思っています。

自分の窯を持ったことで、色々なことが出来るようになり、可能性が大きく広がりました。また、これからは、教室に通うメンバーの方の要望にも応えたいな、と考えています。

 

 

0 コメント

人の好み

i-ppoたおか 田岡正臣 経堂 東京 テディベア
シンバルが足りないよ

「人の好みは千差万別」ということは言葉ではわかっていても、自分の作品については、なかなか理解できず、往々にして誤解してしまいます。

千差万別とは言え、多くの人に好まれ、指示される作品もあります。

今まで数多くの展示会に出展してきましたが、多くのコメントを頂き、触ってもらえる作品は、「好まれているな」ということが、直ぐにわかります。大体において、注目された作品は早目に買って頂ける傾向にあります

それに反して、長い期間に渡って、ほとんど無視されるような作品もあります。

自分が気に入っているものが、周囲に注目さるかどうかは、関連性はありません。

何故これが理解されないのだろう、と不思議に思う作品もあります。

残念ながら、展示会のスペースが制限されている場合は、注目されなかった作品は置いていきます。但し、作品の展示スペースが広い場合は、そのような作品も持っていきます。

ところが、長い間、くすぶっていた作品も、突然、誰かに発見されることがあるのです。

昨年の12月にも、そのようなことがあり、嬉しいし、かつ、ほっとします。

その時は、「人の好みは千差万別だな」と実感します。

どの作品も、いつかは誰かに発見されると思えば、作り手としては、救いになりますが、そんな甘いものではないでしょう。

多くの人に好まれる傾向は、沢山の作品を見ていると大体わかってきます。

作り手として難儀なのは、自分の作りたい傾向を抑えてまで、多くの人に好まれる方向に合わせたくない、ということです(中には、そのような人もいますが。)

自分の作りたい作品が、たまたま多くの人に好まれる傾向にある人がいいのですが、大抵の場合、オリジナリティの高い作品は、人を選びます。

自分としては、常に、自分の作りたい方向と、多くの人に指示される方向の妥協点、バランスを図っているつもりです(本物のアーティストは、そんなことは気にしないと思いますが。)。

しかし、気がつくと、自分も世間に迎合した作品を作っていることがあり、ガックリします(インスタを始めてから、その傾向が多くなりました。)

好きなように作って、誰かに発見してもらう、というのが理想的なのですが、なかなか難しいですね。

 

 

0 コメント

モコモコの質感について2

マイクロフリースを使用。ビスコースに近い質感になりました。
マイクロフリースを使用。ビスコースに近い質感になりました。

あけましておめでとうございます。

今回は、次回に続き、ファーの質感について、思うところを書いていきます。

次回、羊毛フェルトと、テディベアを含むぬいぐるみの、自分が思う欠点と長所を、書きましたが、昨年末に自分なりに出した結論があります。

以前から、様々なファーを使って、型紙を使うことなく、作品を作れないか、と思っていたのですが、実は1年程前、紙粘土で成形したものの上に、モヘアを継ぎ目なく張っていけば良い、と思い当って、実行してみたのです。

結果は、途中で断念するほど、継ぎ目がきたなく重なって、「ああ、この方法はだめだな」と諦めた経緯があります。

ところが、Instagramで世界中の作家さんの作品を見ていると、どうも成形した粘土の上からファーを張ったとしか思えない作品も、僅かながら、あるのです。

出来ないことはないのだな、ということが次第にわかってきました。

日本の作家さんでも、顔がビスク製で、その他はファー、という方が若干名いらっしゃいますが、それは、縫製した作品に、仮面のようにビスクを、内側から張り合わせているので、制作過程は全く異なります。

昨年の10月頃、閃くものがあって、デザインフェスタが終わったら試そうと思っていましたが、11月頃より試作品を試行錯誤しながら、制作し、年を越すまでに、3作ほど、この手法で制作してみました。

結果は、まあ、なんとか継ぎ目なく作ることができるようになったのですが、まだ発展途上です。

この手法だと、型紙に捉われることなく、自由に成形できるので、モコモコの人形を、想像したとおりに制作できるのです(勿論羊毛フェルトでもそれは可能ですが、素材に縛られます。)。制作途中に体形を変えたり、顔の形を変えたり、大きくしたり、小さくしたりも可能です。

但し、ぬいぐるみに比べて、触ったときのフワフワ感がないのが、少し違うところです(紙粘土だと、僅かな弾性があり、テディベアで、綿をしっかり詰めて作った時の感触に近いような気がします。もう少し制作してテクニックが整理されたら、教室のメンバーにも伝授してきたいな、と思っています。

 

今後は、この製法で、型紙で作るのが大変な、自由度の高い形(かたち)の動物達を作っていこう、と考えています。あれこれ想像するとワクワクしてきます。