I・DOLLに出展する。

こんな展示がメインです
こんな展示がメインです

ドール系のイベントである、IDOLL(アイ・ドール)第49回に、今回初めて参加しました。場所は大田区の東京流通センター、423日、1日のみの開催でした(次回は8月開催。)。

ドール系では、昨年は、みくにビスクドールが主催するイベントに2回出展しましたが、こちらは、ビスクドールが発祥で、展示内容は、陶器や布製の人形、テディベアの出展も数多くあり、幅広いジャンルに分かれていましたが、今回は、女の子の球体関節人形やブライスなどを中心とした、かなりマニアックなイベントです。

動物の人形がはたして受け入れられるのかどうか、かなり疑問でしたが、まあ、アウェイだけど、1回チャレンジしてみよう、という気持ちでした。

11時開催でしたが、もう開催前に長蛇の列。主催者側が、危ないので、決して走らないよう促していましたが、案の定、開催と同時に皆さん猛ダッシュ。

僕の方に向かって大勢の人が走ってきたので、「???」と思っていたら、前のブースの人が目当てでした(少し小さめの、リカちゃんっぽい人形を展示していました。)

ブース間の間隔は、かなり空いているのですが、その方は、かなりの人気者らしく、あっという間に、僕のブースの目の前まで列が伸び、ブースの前で列が曲がって、暫くの間、僕のブースは、その方のお客さんに塞がれていて、次から次へと、お客さんが並び、「ああ、今日はダメだ」と思ったのですが、1時間弱で列はなくなりました。

お目当ての作家さんの買い物が終わったらしく、それから1時間位の間、僕の方にもようやくお客さんが訪れました。皆、すでに本命の買い物を終わらせており、紙袋から人形の頭が覗いていましたが、動物の展示は少ないらしく、珍しそうに、大勢の方にご覧いただき、予想したよりは多くの方に買っていただけました(残ったお金での買い物なので、テディベアなどの大物は見向きもされません。)。

1時半を過ぎたあたりから、極端にお客さんが少なくなり、2時半頃から片付け始める人がいて、びっくりしました。主催者側に聞くと、退出時間は出展者に任せている、とのこと。

今までのイベントでは、終了までの片づけは厳禁でしたから、随分自由だな、とも思いましたが、これ程極端に客足に変化があると、やむを得ないかな、とも思いました。

確かに両腕に戦利品(?)をいっぱい抱えている人は、早く家に帰りたくなるでしょう。

写真を撮らせてください、というお客さんが、自分が買ったお人形と僕の作品の横に並べて写真を撮ったのには驚きました。

人がまばらになった時、行列が出来る作家の前には、床に赤いテープが貼られていることに気づき、なるほど、皆これに沿って並んでいたのか、どうりで列が混線しないはずだ、と大いに感心しました(これも初体験。)。

 

実は54日にも、同じ傾向のドール系イベントに出展を予定しており、この2回の出展で、今後も参加するかどうか、決めようと思っています(なにしろ、動物の人形やぬいぐるみがメインのイベントは、数が少ないので。)。

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必ずどこかで役に立つ

i-ppoたおか イラスト 東京 経堂 ハンドメイド 粘土
象の兄弟

今まで、色々なジャンルのハンドメイド、クラフト、アートに手を出してきました。

ざっと挙げてみると、レザークラフト、漆工芸、キャンドル、レジンアクセサリー、羊毛フェルト、陶芸、ガラス工芸、ぬいぐるみ、テディベア、張り子、パステル画、水彩画、油絵、アクリル画、様々な粘土。

こうやって並べると、自分でも、実に節操のない奴だ、と思います。

器用貧乏という言葉が頭に浮かびました。

やろうとしたこと、今後手を出そうとしていることは、まだまだ沢山あります。

七宝焼き、紙漉き、木工芸なども、やってみたいな、やってみよう、と思っています。

この道ひとすじ、という人とは、自分は真逆のタイプだな、とつくづく思います。

何故、そんなに色々なことに手を出すのか、と聞かれることがあります。

以前このブログにも書きましたが、何事も、「最初の導入部分」がとても面白いからです。

勿論、どの道でも、神髄まで極めないと、一番濃い、究極に面白いところが味わえない、とも思っています。真髄まで極めたことがないので、憶測で書いていますが、濃いところまで味わえるだけの所へいける人はごく僅かだし、自分は、これからも、興味の赴くままに、あれこれチャレンジして、楽しみたいと思っています。

それと、色々やっていると、もうひとつ良いことがあります。

別のジャンルでやったことが、他のジャンルで、色々なヒントになり、新しい発想の手助けになるのです。

また、ワークショップに来る受講者に対するアドバイスが多方面からできる、という理由もありま

今まで手を出したもので、他のジャンルに応用がきかなかったものはありません。

それに、ある特定のジャンルで、新しいものを生み出している人は、僕の知る限り、そのジャンルだけを追いかけた人より、クロスオーバーで、色々やっている人ではないか、とひそかに思っています。

僕が他のジャンルのハンドメイド作家のワークショップに参加するように、他のジャンルの作家さんも、僕のワークショップに参加されています。

 

これ以外には考えられない、と思っている制作手法が、実は、ちょっと違った方向からアプローチすると、全く異なった手法(新しい手法=魅力的な作品とは限りません。自己満足で終わることも々あります。)があることがわかり、この時の発見の喜びは、とても大きいので、今後とも、興味の赴くままに、色々なことをやってみたいな、と考えています。

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レプリカを作る

先日、受講者の依頼により、とあるイラストと出来る限り瓜二つの作品を作りたい、というご用命を受けました。

瓜二つに作る対象は、その方の恩師が初めて出す本の表紙を飾る天使(神様の恰好を真似た天使という設定。)です。

最終的には、写真の通り、なんとかイラストのイメージに近いものが出来あがったのですが、最初お話があった時は、出版記念パーティーの会場(ご本人が、ハンドメイド好きということを恩師が知っていて、依頼されたそうです。)に飾るため、間に合わすには、完成までの期限が、結構限られていたこともあり、ちょっと厳しいかな、と思い、断る理由を考えてしまいました。

でも、ホームページで自分のことを探し当てて、やっと頼める人を見つけた、という感じがメールの文章から、ありありと見て取れたので、取り敢えず話だけは聞こう、と思い、お会いすることにしました。

最初はぬいぐるみで、という依頼でしたが、型紙を作るのに時間がかかることと、様々なパーツ(天使の輪っかや、杖)をつけるには、粘土の方が作りやすいこと、などの理由で、粘土で作ることをお勧めし、イラストを見ながら、ああだ、こうだと、二人で議論を重ね、ワークショップを6回で完成させました。

勿論、ご本人にも、ご自宅で相当頑張ってもらいましたが、正直途中で、何度か、「うまく出来なかったらどうしよう」と思ったこともあったのですが、今更、後には引けず、ご本人が期待満々だったこともあり、そんな気持ちは押し隠して、あとちょっとで完成です、頑張りましょう、と言い続け、なんとか完成にこぎつけた訳です。

でも、完成した時は、自分が作成した作品が出来上がった時以上の感激があり、途中で悩んだぶん、感激も大きいことを改めて知らされました。本当にお引き受けしてよかったと思いました。

2次元のイラストのレプリカを3次元で作る訳ですから、最初は、技術だけあればOKで、想像力はたいして必要ないか、と思ったのですが、どの辺りまで似せられるか、そのためには、どんな材質を使うか、など想像力を働かせる箇所が沢山あり、苦労より、楽しさの方が遥かに大きかったのです。

この楽しさ、ワクワク感は、自分で自由に制作するのとは、また異なった楽しさだな、と制作途中に何度も思いました。

なお、写真の天使は、素っ裸ですが、ご本人は洋裁が得意で、天使の服はご自分で作るとのこと。

 

参考 天使が表紙の、本の題名は、「こどもはママのちっちゃな神様」

 

著者 長南華香  出版社ワニブックス 

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作品海を渡る

カタログに載りました
カタログに載りました

事後報告になりますが、自分の作品が初めて海を渡り、海外に行きました。

今年、2017228日から34日にかけて、インドネシアのバンドンで開催された「Neo Asia Neo Japan 2017」美術展に、縁があって、作品を一点出展しました。

以前からお付き合いのあったギャラリー「明日夢」のオーナーであり、アジア美術文化協会を運営する水田泉氏からお声がかかり、出展することになったのですが、あいにく、インドネシアまで行く余裕がなく、先日ギャラリーで、水田氏より現地の開催状況のビデオを見せてもらい、自分の作品が海外に渡ったことを実感しました。

現地の友好的な雰囲気が伝わってきて、普段出展するイベントとは異質な世界であることがわかりました。

また、美麗な美術展のパンフレットに、自分の作品と顔写真が掲載されており、ちょっと感激しました。

さて、これからが大変です。

実は、この作品展、その日本版が「2017年度アジア国際友好展」として722日~23日、新宿の、エコギャラリー新宿(新宿区西新宿2-11-4)で開催され、恥ずかしながら、こちらにも作品を一点出展することにしました。

何しろ、今までとのイベントとは違い、インドネシアと日本の美術交流を目的としたものなので、作品もそれに沿って、一工夫が必要かな、と思っています。

インドネシアからも沢山の作品が出展され、多数の方が来日されるそうです。学生や若い方がメインの展示会なので、彼らから、刺激をもらうことも期待しています。

インドネシア人のワークショップや、交流会も開催される予定で、物凄く楽しみです。

作品の出展は、公募しており、平面でも、立体作品でも、写真、映像でも、なんでもOKです。興味のある方、詳しく知りたい方は、下記にお問い合わせください(なお、出展に際しては事前審査があります。)。

 

展覧会に関す問い合わせ

156-0052「ギャラリー明日夢」内 アジア国際友好展問い合わせ事務局(世田谷区経堂1-38-10-104

Email galleryasumuhotmailCom

出展料は、一般5,500円  学生3,500

作品公募期間 201748日~628

 

 

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カジュアルなアート

i-ppoたおか 田岡正臣 経堂 東京 テディベア カエル 陶器
カエルの親子

昔から音楽を聴くのは大好きですが、ロック・ポップス(主として洋楽)を中心に、ジャズが少々、クラッシクはほとんど聴きません。

アートの中でも、絵画は、絵本作家やイラストレーターが描く作品が最も好きで、造形物は、勿論ハンドメイド作家が作るものが好きです。

特に、カジュアルで、絵画も造形物も、身近に感じられる現代作家の作品に惹かれます。

音楽は、日本人一般の嗜好に割と一致しているのですが、絵画や造形物については、日本では、歴史的に巨匠と呼ばれる人の作品に注目が集まり、絵を観に行く、といえば、例えば、「ルノワール展」や「フェルメール展」が思い起こされるでしょう。

 絵を観に行くといって、イラストレーターの個展を覗いたり、好きな絵に絵本作家の名を挙げるのは、ややマニアックな人と思われがちです。

いったいこれはどういうことでしょう?

クラシック音楽程、巨匠の絵を鑑賞するのが難しくないからか。

確かに、印象派の絵は誰にでも受け入れられる要素があるのは理解できます。

でも、個人的には、イラストレーター、絵本作家の作品の方が、余程観ていて楽しいし、親しみやすいし、気軽に楽しめるのですが。しかも、作者に会って、話せる可能性もある。但し、中には、巨匠の絵を遥かに超える難解な絵を描く人もいますが。

 全世界的に評価の定まった人の作品を観るより、自分だけのお気に入り作家を身近に発見する方が、個人的には断然楽しいのですが、この楽しみ方は、あまり一般的でないようです(傲慢を承知で言えば、この楽しみ方を知らないなんて、勿体ないですよ、と言いたい。)。

 残念ながら、気軽に、身近にある絵や造形物を、アートとして鑑賞する文化が現代日本には、ないのだな、と思います(浮世絵は、庶民の気軽なアートとして、生活に深く浸透していた、と何かの本で読んだことがあります。)。

絵を鑑賞することが好きな人も、大半がアートの範疇をかなり狭く捉えています。

人形やぬいぐるみ好きな人は、作品をアートとして楽しんでいるのですが、やはりマニアックな人達と思われがちです。

 いつの日か、ポップス音楽を楽しむように、普通に、誰もが、身近な作品(身びいきでいえば、特にハンドメイド作品)を気軽にアートとして楽しむ日が来ればいいな、と夢想しています。

 

 

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