試作について

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ニンジンください

創作に関する新しいアイデアを思いついた時、ひとまずメモを取ります。

少し温めて(数日~数週間)おいて、再度メモを見直した時、ピンとくるものがあれば、試作にとりかかります。

(アイデアだけで、試作に取り掛からなかったものが、とても沢山あります。一度数えたことがありますが、200以上のアイデアがありました。数カ月後、数年度で、ようやくピンとくる場合もあるので、アイデアは整理して、残しておき、時々眺めます。)

そのアイデアが、部分的(鼻や目の形など)なものであったりモチーフ(今まで作ったことのない動物とか)であったりする場合は、いきなり本番に取り込むことも有りますが、新しい素材であったり、新しい手法であったりする場合、小さめに作って、試作品とします。

この作業は、とても楽しくて、出来上がるまで、本当にワクワクします。

勿論、ガッカリすることも多いのですが、期待通りの仕上がりであれば、本当に充実感を感じることが出来ます。

新しい型紙などの場合は、フェルトなどで大雑把に作るので、どれだけ満足のいく作品でも、作品としては扱わず、本番の作品が完成したら、廃棄しますが、新しい素材などで試作品を作って、出来栄えがいい場合は、作品に昇格します。

勿論、2回目(全く同じものを創ることは、殆どありません。)は、バージョンを変えて作るのですが、大抵は、(自分的に)試作品より良い出来になります。

新しいアイデアでも、これは試作品、と意識しないで作る場合もありますが、不思議な事とに、その時は、大体思った通りのものが出来上がます。

どこかに、思ったとおり行くはずだ、という自信があるのでしょうか。

 

たまに、展示会で、他の人の展示スペースで、試作品ではないか、と思われる作品を並べている人がいるのですが、自分がそう思われると嫌だな、と思いますので、極力、試作品のつもりで作ったものは、出来が良いものでも、少し寝かせておいて、改良を加えたりして、同じ作品の中で、バージョンアップするようにしています。

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ついに電気釜が来た

以前からこのブログでもお伝えしていた、電気釜が1018日、ついに来ました。

商品は、㈱千代田セラミック商会の「極楽窯プロ125」です。

大きさは、内寸が25cm×25.5cm×25cm(外寸は60cm近くあります。)で、最高温度が1300度。

本格的に器を焼くには、少し小さいと思いますが、陶人形やアクセサリーを焼くにはちょうどいい大きさです。

電気工事をしなくてもいい100V対応の中で、他にも候補の電気釜がありましたが、師である陶人形作家宮腰先生が使っていることと、メンテナンスが良いこと、キャスターがついて、部屋内を簡単に移動できることが決め手となりました。電気釜は小さくても、相当な重量があり、キャスターなしでは、そう簡単には動かせません。

また、ショールームで実物を観に行った時、社長が、親身になって、説明してくれたことも、好印象でした。

後、迷ったのは、全自動制御装置をつけるかどうか。

これがあると、あらかじめ設定したプログラムにより、出力調整や温度チェックの必要がなく、スイッチひとつで、素焼きと本焼きができるのです。

しかし、宮腰先生のアドバイスで、焼くモノに応じて温度設定を変えることで、色々楽しめることがわかり、多少の手間は覚悟で、全自動制御装置をつけないことにしました。

さっそく一昨日、素焼きをしてみましたが、思ったより簡単で、どのような手順で温度を上げていけばいいかも理解できて、手動にして正解だったと思っています。

今までは、「i-ppo handmade」の教室で陶器の制作を行う場合、マダン陶房がお休みの日に場所を借りることにしていましたが、土日が使えず、メンバーの日程と殆ど合わないため、事実上、陶器の制作は出来ない状況でした。

これからは、いつでも焼成が出来ることになったので、自分も、メンバーも、思う存分陶人形やアクセサリーを作っていこうと思っています。

温度設定が自由にできるので、銀粘土や、七宝焼きにも挑戦する予定です!

但し、まだ自在に使いこなせる状況になっていないので、教室で使うのは、後1カ月は先のことになりそうです。

 教室のメンバーの皆さま、もう少しお待ちください。

 

 

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作品の耐久性

作品を作る際、すぐに壊れるようではダメ、という意識はあります。

過去、革製品を作っていた時は、鞄や財布は、日常使いなので、長持ちするように、耐久性には、常に気を配っていましたが、人形、ぬいぐるみとなると、自分が作っているのは大人用なので、普段は滅多に触らないとの想定から、耐久性を上げるために時間をかけるよりは、別のところに時間をかけよう、と思っています(勿論、普通程度には気を配っていますよ。)。

今のところ、有難いことにクレームはありませんが、買って頂いた方から、一度だけ、どうも人形の手足のジョイントがゆるいと思うので、締めて欲しい、という電話がありました。

宅配便で送り返してもらい、作品をチェックしたところ、ゆるいと言えば、そうかもしれない、という程度でしたが、部分的に作り直し、返送したことがあります。

素材によっては、陶器などは、とても壊れやすく、イベントなどで、宅配便で送る際、何度も欠けています。

また、イベントなどで作品を現地で梱包を開封する際、作品がほつれていたり、目鼻が取れかっていたりすることが稀にあり、ヒヤリとすることがありますが、出来る限り、その場で発見し、リペアするようにしています。

もっと、時間をかけて、壊れにくくする手もありますが、どの程度やればいいかわからず、今のところは、ほどほどで止めています。

以前、陶器の作品でお買い上げいただいたものが、小さく欠けていることを梱包の際に発見し、欠けていることを説明して、これは売れない、といったのですが、「それでも欲しい」とおっしゃったので、少し値引きして、販売したことがありますが、本来なら、欠けているのを発見した時点で、展示から外すべきでしょう。

ひょっとして、自分の気がつかないところで、欠けた作品を売っていたり、(段ボールに詰めて移動する際、作品同士が擦れたりしますので)持ち帰って直ぐに目鼻が取れかけたりしても、購入した方が、気に入ったものだからしたかない、と思っているとしたら、本当に申し訳ないことです。

 

少なくとも、梱包の際に、壊れないよう、丁寧に梱包し、それでも壊れるなら、自分の作り方に問題がある、ということでしょう。

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映画の中の犬と猫

映画が好きで、月に2回程、映画館に足を運びます。

このブログは、ハンドメイドやアート、自分の創作に関することに限定して書いているので、映画の感想については、一度も書いてこなかったのですが、今回は、特別に犬猫映画に関して、少しだけ感想を書かせていただきます。

創作のモチーフが動物なので、なにか創作のヒントになることはないかな、という思いもあり、動物が活躍する映画はいつも気にしていました。

自分が創作するとき、大抵の場合、作品に感情移入するので、それぞれの動物の特性や独特の表情を知っておきたい、という思いがあります(テレビの、動物に関するドキュメンタリー番組は、よく観ます。)。

今回、立て続けに「ボブという名の猫」、「僕のワンダフル・ライフ」という犬猫の映画を観ました。

どちらも秀作で、泣かされました。犬と猫が好きな人は、どちらも必見です。

(これから先は、普通の映画感想ではなく、動物メインで書かせていただきます。)

まず、「ボブ」の方ですが、これは実話を映画化したもので、ストリートミュージシャンと、つねに彼に寄り添う、茶トラの猫の話です。メインストーリーは主人公が麻薬中毒から更生する重い話なのですが、それは脇に置いておいて、ボブのなんと賢いことか。

しかも、ななんと、当のボブが映画でも主演しているのです!

どこへいくにも、俳優の主人公に寄り添い、ハイタッチもする。撮影で、周囲が知らない人だらけなのに、このボブときたら、演技(!)らしきものまでして見せている。しかもカワイイ。逃げない。

もうボブにメロメロで号泣です。

次に「ワンダフル・ライフ」の方ですが、はっきり言って、これは「ボブ」の2倍泣けます。ネコの方が犬の2倍好きなのですが、映画は逆でした。

犬が何度も転生して、好きな主人の元に帰る、というファンタジーで、しかもストーリーは予定調和で、最初からラストを予想できるものですから、映画にリアリティを求める人は楽しめません。

でも、ファンタジー好き、ワンコ好きと、泣ける映画が好きな人は必見です。

もう、あちこちで泣かせてくれます。アメリカの片田舎の美しい風景も必見です。

ネタばれですが、予告編で見せているので敢えて書きますが、年老いた主人公が、目の前にいるのが、転生した、昔少年時代、共に過ごした犬だと気づくシーンは、今思い出しただけでも、ウルウルします。知っていても泣けます。

 

というわけで、今回は、立て続けに、ネコと犬に泣かせてもらいました。

しぶやZOOに行く

925日、渋谷西武A館の7階で開催中の、ハンドメイド手づくり博覧会「しぶやZOO」に行ってきました。主催はAMULETです。

この展示会は、919日から、109日まで、3週間にわたって開催されており、毎週火曜日に50~60人の作家が入れ替えになります(作品のみの展示で、作家さんの立ち合いはありません。)。

僕が行った第一週はクマがテーマ。第二週の現在は、うさぎをテーマに102日までやっています。103日からは、ネコをテーマに開催されます(これは、行くつもり。楽しみです。)

夏に、大阪の梅田で「うめだどうぶつえん」として開催されており、2カ所を巡回しての開催のようです。

(ネットで調べたら、作品出展は公募でした。)

また、「しぶやZ00 2016」でググってもヒットしないので、今年が第一回の開催と思われます。

前回レポートした「みそろぎ人形展」とはうってかわって、気楽で愉快で、いい意味で軽く、癒される展示会になっていました。人形やぬいぐるみよりは、動物をモチーフとした実用品やアクセサリーが主流です。デザインフェスタのノリで、動物モチーフ限定版といった感じでしょうか?

気軽に楽しむなら、この展示会はお勧めです。

この展示会については、自分がinstagramでフォローしている人の中でここに出展されている方が数名いて、インスタに写真をアップされていたことで、知りました。

そのうちのお一人がインスタに写真をアップしていた、「くまのようこ」さんの、羊毛フェルトブローチの現物が見たかったのですが、残念ながら売り切れでした。

実際に観た中では、「高野香織」さんのクマ達が、一番のお気に入りで、今後もこの方の作品をもっと観ていきたいな、と思いました。

今までいろいろな展示会を観に行きましたが、初めて出会う作家さんも結構いて、とても刺激を受けました。

実用の雑貨に、動物のモチーフを乗せているので、テディベア展やドールショーなどよりは、作品のラインナップが幅広く展開されているように思われました。

但し、出展スペースは小さく、出展者5060名と言っても、夫々の方の出展数が少ないので、わざわざ出向いていくとがっかりするかも。渋谷に出向く用事があるなら、お勧めします、といったところでしょうか。

面白い展示会はなるべく見逃したくないのですが、この展示会もインスタで紹介されていなければ、見過ごすところでした。