再度価格について2

i-ppoたおか 田岡正臣 下高井戸 東京 テディベア 杉並
虫じゃないよ。ニャンコだよ。

次回の続きで、今回も価格の話をします。

ハンドメイド作家には他にメインの収入がある方、あるいは配偶者の収入で充分生活していける方がいる一方、ハンドメイド作品の収入(教室やワークショップ開催の収入も含む)だけで生活している人もいます。

実は、価格設定については、ここが一番重要で避けては通れない点です。

もしも、今の自分に他の収入(幸い収入が有ります。)がない場合、前回お話した価格に対する考え方は全く異なってくる、と思います。

 

作品を売って生活するとなると、最低でも、自分の時間給と原価に生活していけるだけの利益を乗せた価格で売ることになるでしょう。

仮にアルバイト収入があっても、生活費を稼ぐのがギリギリのラインなら、やはり、そうせざるを得ないと思います。

 

他に収入があるかないか、という視点で周囲の作家の値付けをみると、結構その人がその価格に落ち着いた理由がわかるような気がします(勿論例外もありますが。)。

他に十分な収入がある人の場合、売れないと困るのは、作った作品が在庫として残ることです。保管場所にも困るし、残るとモチベーションが下がります。

多少売り上げが少なくとも、作品が残らないように、比較的安価な価格設定になるのは当然かな、と思います。

 

但し、他に収入がある人でも、人気が出てかなり売れるようになると、作品を売って生計を立てたい、と思うようになる人も多いはずです。そうなると価格を上げざるを得ない。

FANの方、購入される側の方は、人気の有無(すごく人気があるのに比較的安価な方もいます。)に関わらず、作家によって何故こんなに価格差があるのか、不思議に思っている人もいるでしょう。

 

作家の経済的な事情により値付けされているケースが多い、というのが僕の実感です(勿論、高くしても、それだけの価値がない、魅力がない、と思われれば、そう簡単には売れませんが。)。