今回は、(僕が思うところの)世界観についてお話しします。
僕が素晴らしいと思うテディベア/ぬいぐるみ作家は、みな独自の世界観を持っています。
教室でメンバーと作品について語り合うとき、僕はよく世界観がある、ない、という話をします。
もちろん、世界観を持とう、という話です。
テディベア/ぬいぐるみは擬人化しやすいので、ハンドメイド作品の中でも、世界観を作りやすいジャンルだと思いますが。
(僕自身に確固たる世界観があるかないかは、自分ではわからないので、棚にあげておきます。)
1点だと難しいのですが、個別の作品が10点も並ぶと、世界観を持っている方の作品群だと、そこに独特の雰囲気が醸し出されます。それぞれの作品が、見えない糸で繋がっている感じです。
どんな住まいなのか、どんな地域に住んでいるのか(どこの国なのか、村なのか、森の中なのか)、どんな時代なのか、どんな交友関係なのか、賑やかなのか、ひっそりとしてるのか、どんな風にしゃべるのか、あるいはしゃべらないのか、などなど。
僕は、世界観を考える場合、その作家の作品を紹介するために映画の予告編のようなショートムービーを作ると、どんな風になるのか、どんな物語が出来るのか、と考えます。
それが全く想像できない場合、まあ自分にとっては世界観がない人、ということになります。
世界観のある方は、どんな大きさで、どんな素材で、どんな動物を作っても、1点で、観た瞬間にその方の作品だとわかります(素晴らしい世界観を持つ人気作家の作品を真似て作っても、作家が作り上げた世界観までは再現できないので、うすっぺらな劣化作品になると思いますが。)
また、その作家が作ったことがない動物・キャラクターがあっても、きっとこんな風になるのかな、と僕の方で、想像が出来ます(そうなるかどうかは別として)。
逆に世界観のない方の場合、1点1点は個性的であっても、それぞれが、別の方向を向いていて、バラバラな感じです。
個人的意見ですが、作家としては、世界観は是非ともあった方が良い、と思っています。
2022年11月27日の「ネイチャーアニマルワンダーランド」に出展した感想を書いてみます。
コロナ陽性者の増加にも関わらず、大勢のお客様が来られ大盛況でした。今年の夏辺りから、コロナ陽性者とイベント来客数が連動しなくなったのは、本当に有り難いことです。(海外から帰国された方の話では、あちらでは既にコロナ騒動は終わっているとのこと。)
今回は羊毛フェルトの作家さんが少し増えたような気がしました。全体のブース数も増えましたが、出展希望者の大幅増加により、今後は新規参入するのが、難しくなりそうです。
さて、今回のイベントの(個人的な)最大のトピックスは、中国の代理購入者が大幅に増えたこと。6月のドールワールド、7月のアイドールでも相当多かったのですが、一体どこまで増えるのか、と思います。
僕個人としては、代理購入を否定する立場(転売して、中国のネット上で高く売られるのは嫌ですが。)ではなく、どなたであろうと、気に入った方に買って頂ければ、嬉しいのですが、日本の作家なので、最低でも半分は日本人のお客さんに買って貰いたい、というのが本音です。
前回のアイドールでは先行入場の先頭のお客さん(中国の代理購入者)が、75点中33点も買ったので、さすがに点数制限しないとまずいな、と思い、今回は一人上限8点にして、多少国内のお客さんにも行き渡ったのですが、まだまだ足りない状況です。
次回から先行でSNSやホームページで紹介して、一人1~2点程度お取り置きできるようにしようかな、と考えています(もっと名案があれば、そちらにしますが。)
このとき、代理購入者が混ざらないようにするにはどうしたらいいか、思案中です。
誰か良いアイデアがあれば教えてください。
なお、来年から、最近勢いがなくなっていたテディベアコンベンションが春と秋の年2回、各1日開催(これで、かなり出展しやすくなりました。)になり、どれだけ盛り返すか、気になるところです。
友人(シンガポール在住)から、今年開催されたロンドンのテディベアイベントに行ってきた話を聞きましたので、紹介させて頂きます。
開催スタイルは日本と同じで、作家ごとのブースで、作家自身が対面販売する、ということなのですが、違っていることところもあるようです。
話を聞くと、まず一番の違いは、テディベアの大きさ。日本より平均で二廻り位大きいサイズ(30~40cm)が標準のようです。
そのため、各作家のブースも広く横幅で、180~240cm程あるとか。
パンフレットをお借りしたのですが、写真を見ても大きさはわかりにくいのですが、作りは(日本と比べて)かなり大雑把なようです。実際にロンドンで観てきた友人も同じ印象を持ったようです。
英国独特の感性なのか、日本では受け入れがたいような見た目のベアも結構いて、国が違えば、これほど好みのテイストも違うのか、と思いました。
日本と同じく、会場でモヘアなどの材料も販売していたようなのですが、価格を聞いて、その安さに驚きました。日本の材料費のなんと高いことか。
パンフレットの中には、なんとなくロシア風のベアもいたので、聞いてみたところ、ロシアやウクライナからロンドンに移り住んで、出展した方もいたようです。
その友人は、今度はドイツのイベントにも行く予定で、イギリスとの違いもわかれば、またブログに書きたいと思います。
個人的には、ロシアのテディベアイベントに一度は行ってみたいな、と思っています。