毎回出展している幽玄展、今年も出展します。開催期間は6月26日~30日です。
文京区千駄木2-35-2にギャラリーで、18名の作家が参加して開催されます。
新型コロナの影響で、今まで3回のイベントが流れましたが、いよいよ今年初めてのイベントに出展します。
ただ、今回は自分のブースで対面販売するのではなく、アートディレクターの加藤日砂さんが染めた、テーマカラーのモヘア(今回は黄色、橙、茶)で参加者が自分のオリジナリティで作品を作り上げます。
僕の出展数は4点、そのうち1点は、加藤日砂さんから提供された型紙で皆が思い思いのテイストで作品を仕上げる、というイベントにエントリーしました。
自分以外が作った型紙で制作するのは、実に4年ぶりのことでしたが、とても勉強になりました。
特に、腕や足の位置、ハードボードの大きさなど、自分では思いつかないようなセンスがあり、これが日砂さんの愛らしいスタイルなのだと合点がいきました。
(前回のブログで、ロシアの型紙を沢山入手したことをお伝えしましたが、他人の型紙には自分が思いつかないようなセンスが溢れているので、型にはまった思考から抜け出すには、とても参考になります。ただし、市販の教則本に掲載されているものは、平凡な型紙が多いのですが。)
僕は、基本的なスタンスとしては作品だけ出展する、いわゆる委託形式のイベントには出ないつもりですが、今回のような、統一された世界観(加藤日砂ワールド)のイベントは、今後もお誘いがあれば、是非参加していきたいと思っています。
お時間のある方は是非覗いてみてください。
4月から5月にかけて、沢山の時間が出来たことで、色々なことが出来ました。
4年前からの懸案事項にpinterest(SNSの一種)のノートに集めた、ロシアのぬいぐるみ/テディベア型紙(正式に作者が公表しているものです。)を整理し、ダウンロードして、さらに紙でアウトプットしよう、というのがありました。
今回、ついにその積年の思いを実現させました。
4年がかりで集めた型紙を整理し、その中でも、自分の新しい型紙制作に役に立ちそうな、ユニークで、斬新な型紙を揃えました。
日本で出版されている教則本に掲載されている型紙とは、発想が異なり、さすがぬいぐるみ/テディベア先進国は違うな、というものばかりです。
教室の参考図書として、かなりの数、日本で出版された教則本を揃えていますが、似たり寄ったりのものが多く、オリジナリティの高い型紙はごく僅かでした。
収集した型紙は80体くらいありましたが、その中から厳選してダウンロードした32体の型紙をクリアファイルに入れて、ざっと目を通すと、「なるほどその手があったか」「一体そんな発想はどこから来たのだろう」と思わせる型紙が数多くあり、今後の型紙制作のヒント集として、とても役に立ちそうです。
中には、制作してみないと、何故そんなパーツに分かれているのかわかりそうもない、型紙もあります。
しかも、国内ではなかなか手に入らない、キリン、カバ、ひつじ、あらいぐま、ぶた、などの型紙もあり、観ているだけでも、とてもワクワクさせてくれます。
もちろん、ヒントとして使用するためで、丸写しすることはしません(万が一、経験として、丸写しして制作した場合は、どこにも公表しません。)。
今後は、教室の型紙制作コースにも参考資料として使用することで、メンバーの発想の手助けにもなることでしょう。
いよいよ、教室再開の日は近づいてきたな、と思っています。
本日非常事態宣言が解除されましたが、当教室は、飲食店、居酒屋(夜10時まで営業が解除された。)よりは、遙かにリスクは少なく東京都のステップ1に該当している、と判断しました。
近日中にメンバーに6月からの再会をお知らせするつもりですが、あれだけマスコミに恐怖をあおられたら、かなりの人が電車に乗って、教室に来ることを怖がるのではと、正直危惧しています。
これは色々な情報を総合した、個人的な見解ですが、電車に乗ること自体は、感染リスクは低い、と思っています。何故なら、全世界的に、電車内(どの国でも、地下鉄は混雑します)でクラスターが発生したということは聞かないし、もし電車内が感染の発生源になるなら、日本(特に東京)はいつまで経っても、感染者が減らないはずです。毎朝、京王線の踏切を越えていきますが、非常事態宣言下でも、ラッシュ時、車外からみた車内は、肩をつきあわせるぐらいに、相当混んでいます。
どうやら、本当に危ないのは、地下にあるライブハウスや風俗店などの極端に換気が悪く、人と人が密着するところや、病院などのように、人と人が頻繁に接触するところなのでしょう。最近の情報でも、新型コロナは、飛沫感染と接触感染がメインだ、と伝えられています。
とはいっても、絶対空気感染しないとはいえないし、免疫力も個人差があるし、人が感じる恐怖心はそれぞれ違うので僕が安全を補償できない限り、声高に来てください、とは言えません。
自分に出来ることは、せめて、教室内の安全度を高めることだけです。①窓を開ける、②定員を絞る(当面1名)、③プラズマクラスター(浮遊ウィルスを99%除去)を運転する、④マスクを必須とする、⑤入室時、手洗いを慣行する。⑥アルコール除菌液を常設する、を実施します。
また、せめてもの安心材料として、今回、赤外線除菌器も購入しました。これを、対象物に2~5秒あてると、机や道具に付着したウィルスを99.9%死滅させる、というツールです。
おそらく、インフルエンザがそうであるように、今後、新型コロナの感染者が完全にいなくなることは、ないでしょう。ワクチンや治療薬の開発を望むばかりです。
今、音楽ライブや、映画館、美術館、スポーツも含めたイベントなどの文化活動が大幅に制限されています。
これらは、(スポーツイベントを除いて)僕の日常生活に深く入り込んでいたモノなので、本当に淋しい限りです。
自分にとって大切なモノであっても、密室で大勢の人が集まる場所になるのだから、現状ではやむを得ないのですが、果たしてこれがいつまで続くのか。
先日、ハンドメイド作家の友人からのメールで、「私たちは良かったね」とあって、「何が?」と思ったのですが、「私たちは、一人部屋で籠もっていても、作ることができる」と書いてありました。
イベントがなくなり、教室も休業し、先行きが暗いという思いにとりつかれていたので、この言葉には、はっとさせられ、救われました。
そう、一番大切なモノは失っていなかった。
バンド活動や演劇活動、チームでのスポーツ活動は、殆ど活動が出来ないことを考えれば、どれだけ恵まれているか。
もう一つ気づいたこと。
地方在住のハンドメイド作家にとっては、イベントもない、教室やワークショップを開こうにも人が集まらない、という今の状況が当たり前であること。
ネット販売が出来ることを考えれば、失ったモノは殆どない、ということに。
それでも、一日も早く、音楽ライブや、映画館、美術館、スポーツも含めたイベントなどの文化活動が再開されることを、待ち望んでいます。