茶色のポメラニアン

先日、久々にペーパードールのワークショップを開催しました(ここのところ、しっぽで立つ人形が続いていたので。)。

ホームページから3人の申し込みがあり、きっと、どこかのイベントで自分の作品を見てくれたのだろう、と思っていました。今までで、一番多いのが、イベントでお会いした方、次がgoogleでの検索。

さて、当日3名の方がいらっしゃったので、早速、当ワークショップの申し込みのきっかけをお伺いしました。

今回は、なんと、Instagramで僕の作品を見て、そこからホームページを知ったとのこと(ページにサイトのURLが貼ってあります。)。

「茶色のクマのような犬の写真をアップしています。」と言われ、一瞬わからなかったのですが、そういえば最近立て続けに、もこもこの不思議カワイイ茶色の犬をアップしたページを立て続けにフォローしたことを思い出しました。

自分が持つポメラニアンのイメージとかけ離れていたので、ポメであることに気づきませんでした。

お三方は、なんと茶色(というかチョコレート色?)ないし黒のポメラニアンを飼っている者同士、Instagramで知り合ったそうなのです(ただのポメラニアンではなく、黒or茶色限定。)。

ワークショップで完成した作品と、ワンちゃん達との記念撮影を、早速Instagramにアップしていただいたのが、上の写真です。

作品も、素敵に出来ました!

なんと、このチョコポメ達がお三方の中を引き合わせ、さらに僕のワークショップに導いてくれたのです。

皆さん、クマを作ったのですが、愛犬のイメージで、制作されたようです(まあ、写真を見ればおわかりの通り、殆どクマさんのような子もいますが。)。写真をみてなるほど、と思いました。

ポメちゃん達、「茶太郎」「ポメ吉」「コテツ」ありがとう。

ネットが普及した現在、ニッチな嗜好の人達が、お知り合いになるチャンスが格段に増えていることは、あちこちで聞いて知っていましたが、まさかここまでとは思っていませんでした。

僕も、相当ニッチな趣味の持ち主なので、こうやって、Instagramでつながればいいのか、と思いました。

 

別アカウントで、〇〇とか、××の専用ページを立ち上げてみるか。

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ハンドメイドと復興支援

昨年の秋に続き、910日、2度目の「世田谷アートフリマ」に出展しました。

昨年のブログにも書きましたが、三軒茶屋のキャロットタワー内で行われるハンドメイド作品の展示会で、今回で第28回目となります。23区内で行われるイベントですが、ローカル色が濃く、お客さんの大半は世田谷区民です。

昨年、1,000円以上のものは、このイベントでは、あまり購入対象にならないことを知り、僕の場合、大半の作品が圏外になってしまうこともあって、今年は出展しないつもりでしたが、人形/ぬいぐるみを購入する層と、習ってみたい層は、異なると思い、今回は、当教室、「i-ppo handmade」の広報宣伝のつもりで参加しました。

この点に関しては、集中的にアプローチしたので、多少の手応えがあったのですが、今後どのような問い合わせ、申し込みがあるか、楽しみです。

さて、今回は、お隣のブースで展示されていた方々についてご紹介してみたいと思います。写真の「復興和帽子」という3人の女性グループです。

手ぬぐいで作った帽子、エプロン、ブックカバー、お手玉人形、巾着、メガネケースなどのハンドメイド作品を、100~500円の価格帯で販売していました。

大変な人気で、お客さんが絶えず、3人並んだ写真を撮ろうにも、なかなか撮れない状況でした。

この方々は、売り上げのすべてを、福島の復興支援に寄付するのです。

3人は、楽しみながら作り、楽しみながら売り、しかも、その売り上げを社会に還元しているのです。

ハンドメイドへのアプローチは、作り手が100人いれば、100通りあるとは思っていましたが、なるほど、こういうアプローチもあったのだと、気づかされました。

しかも、この方々、売る際には、一言も、「売り上げは復興支援として、寄付します」などと言わないのです。

自分たちがまず楽しみ、その結果得られたものを、支援に回せれば良い、と考えておられるようで、善意の押し売りをする気配が全くないのに、感動しました。

また、次に何を創ろうか考えている時が一番楽しいと、言われていました。

やはり、目的は異なっても、物を創る人のツボは、やはり自分と同じく、そこなのだなあ、と思いました。

売っている姿が本当に楽しそうで、ボランティアを匂わせる、生真面目な雰囲気は微塵もなく、その楽しんだ結果が、支援に結び付くなんて、こんなやり方もあるのか、と眼からウロコの体験でした。

 

 

初心忘するべからず

i-ppoたおか 田岡正臣 経堂 ネコ イラスト
お手て繋いで~♪

毎回イベントに出展して思うのですが、初めての出展にはけっこうドキドキします。

6月の、「ドールワールドフェスティバル2017」は2回目の出展でしたので、会場の様子や、開催までの準備の流れがわかっていたのでため、随分と余裕を持って臨めましたが、初めての場合は、やや緊張感が高まります。

何か大きく勘違いしていることがあるといけないので、開催要領も読み込みますし、準備作業にも、余裕を持って、早めに出かけます。

ドキドキとワクワクが丁度いい塩梅なのが理想なのですが、やはり2度目以降のイベント出展は、気が緩みます。

準備時間も予想できるので、6月のイベントはけっこうギリギリに行きましたが、両面テープなど、大事なものを忘れたりします。

何回経験しても、「初心忘るべからず」で臨むのべきだな、と思うのですが、実は、大きな思い違いをしていることに、つい先日気づきました。

今僕は、慣れたと言って慢心しないで、初めての初々しい気持ちをいつまでも失わないようにという意味で「初心忘るべからず」という言葉を使ったのですが、そう思っている方も多いのでは?

実は、ネットで調べたところ、これは、世阿弥が芸事についていった言葉だったのです。

世阿弥の言う「初心」とは「始めた頃の気持ち」ではなく、「芸の未熟さ」らしいのです。
初心者の頃の不完全な、みっともない未熟さを時々思い出すことにより、「あの頃のお粗末な状態には戻りたくないな」と思うことでさらに精進できるのだ、というのが本来の意味。おー、なんという厳しさ。

これは、大いに思い当たる節があり、昨年、個展を開催する際に、遥か昔に描いた自分の絵を観た時のことを思い出しました。

描いた当時は上出来だと思った絵が、時を経て振り返ると、なんともお粗末であることに気づいた時、やはり、同じことを感じました。

でも、今の自分にとっては、「初心忘るべからず」は、慢心しないで、初々しい気持ちをいつまでも失わないように、という意味の方がしっくりします。

 

世阿弥の見解は、頭の片隅に置いておいて、いつまでも、初心のドキドキを失くさないようにしたい、と思っています。

傑作と凡作

i-ppoたおか 田岡正臣 経堂 東京 テディベア 陶器
文句あっか?

 入念に計画して、時間をかけたものが良い作品になるでしょうか?

絵を描く人、造形する人、ハンドメイドで作品を作る人は、皆気づいていると思うのですが、考えに考えた挙句の作品は、佳作にはなっても、傑作にはなりにくいような気がします。

 陶芸の仲間は、「〇〇が下りてきた時」傑作が生まれる、と言います。

この〇〇には、単に「神様」であったり、「陶芸の神様」であったりします。勿論これは比喩で、集中の極みに無心で取り組んでいると、ふと、考えてもいなかった一手が入り、あるいは、手が勝手に動き、思いもしなかったプラス効果が生まれ、はて、これは自分が描いたもの、作ったものだろうか、と後になって思う瞬間があります。

手が勝手に動く、というのは比喩ではなく、本当にそう感じる瞬間があります(オカルト的な話じゃないですよ。)

滅多にないことなのですが、こういったとき、たいてい普段の自分のレベルを超えた作品が生まれます。

スポーツ心理学でいう、「ゾーン」に近い感覚でしょうか。あるいは、「フロー」の状態。

いずれにせよ、そういう状態になろうと策しても、そう簡単には、その状態になれないし、

あっという間に、去っていきます。

 経験上、この作品は、〇〇に出展するから、どうしても良い作品にしなくては、という思いが強いと、「手が勝手に動き、思いもしなかった効果が生まれる」という状況からは、確実に離れていきます。

以上のことは、僕の個人的な体験ですが、他の作り手と話をすると、表現が違っても、大体同じ経験をしているな、と思います。

勿論、それぞれの作り手のレベルに応じてのことであり、実際のところは、その作り手のマックスが、奥底から湧き出てくる、といった感じでしょうか?

 野球選手が絶好調の時、ボールが止まって見える、周囲の選手がスローモーションのようにゆっくり動いて見える、などという話を聞いたことがありますが、これも似たような話なのでしょう。

 

作る作品すべてが傑作という人は、すべてこんな状態で作っているのかな、と思ったりもしますが、もしそうなら、それが出来るのも才能の一種なのでしょうね。

楽しさのバリエーション

のんびりー
のんびりー

「仕事が楽しい」という言い方があります。

でも、仕事が楽しい、というのが、どういうことか分からない、という人が時々いますが、遊んでいる時の楽しさとごっちゃにしているのではないか、と思います。

たぶん、過去を振りかって考えると、仕事の楽しさは、達成感の中にあるのでは、と個人的には思います。

自分としては、ハンドメイド作品の創作に熱中している楽しさと、旅行に行ったときに感じる楽しさ、映画を観ている時の楽しさ、友人と語り合っている時の楽しさは、それぞれ楽しさのポイントが異なるように感じます。

 言葉の定義は難しいのですが、「楽しい」って、どうやらプラスの感情(心地よい、ワクワクする、感動する、などなど)に満たされている=満足している時をもって、楽しいと表現するような気がします。

(楽(らく)と楽しいも違いますよね。楽は、苦しい状態が消えて、さらに深くリラックスしている状態を言うような気がします。ビーチで寝そべっていたり、温泉につかっているイメージでしょうか?)

でも、どんな人でも、24時間、365日楽しいというのはあり得ないと思います(付き合い始めた恋人など、一時的になら、あり得ると思いますが)。

 満足していない時、満たされていない時があるからこそ、満たされていることがわかる、と思いませんか?

ずっと満たされていることに対して、満たされているという感情はわかないと思います(五体満足であること、心身共に健康であることについて、健康な人、普段の人は楽しいとは思わない。)。

しかも、行動する楽しさには、スパイスとして苦も伴っていることが多い(というか殆どの場合、苦がある)と思います。

僕にとっては、まさに、創作の楽しみが、それにあたる、と思っています。

そして、大切なのは、苦が混ざった楽しみの方が、深く人生を味わえる、というではいでしょうか。(そう考えると、多少の生みの苦しみ、出来上がった作品の出来の悪さによる落ち込みは解消されますよね。)

 

さらに言えば、100人いれば、100通りの創作の楽しみがある、自分が創作から得られる楽しみと、他の人が感じでいる創作の楽しみはきっと違う、そんな風に思います。

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包装について

今後のイベント出展について、改善していかなければいけないことは、沢山ありますが、作品をどのように包装して、購入してくれた方にお渡しするか、という問題があります。

正直に告白すると、自分自身は買ったものがどのような包装であれ、作品自体に影響はない、と思っているので、包装はエコの点から考えても、最低限で良い、という立場をとっていました。

ところが様々なイベントに出展し、周囲の出展者の包装を観察していると、どうやら自分がとっている立場は少数派らしい、と気づいてきました。

テディベア、人形、ぬいぐるみを販売している方々は、圧倒的に包装まで気を配って、自分のオリジナリティを意識している方が多いのです。

以前ブログで、女性は男性より、細部まで気配りが行き届いている、ということを書きましたが、女性の方で、特に作品が繊細な作りの方は、包装紙や、袋にもその人のセンスが行き届いており、シールまで拘っているのに驚かされます。

おそらく、その方は、お渡しするまでのすべてが、作品の一部と考えているのでしょう。

以前、男性作家で、レジ袋のようなものに、無造作にポンと作品を入れていたのにはさすがに逆の意味で驚かされましたが、自分は、無地の市販の紙袋(大きい作品は無地の手提げ袋)に入れています。シールはなし。必要な場合はセロテープです。

個人的には、買って頂いたお客様にお渡しするのに失礼のない範囲内だと考えていますが、素っ気ないのも事実です。

(男性でも、雅太郎玩具店の坂井さんは、ご自分でとても丁寧な作りの、素敵なテディベア用の箱を作っていますが、自分にはとても真似出来ない芸当に思えます。)

今は、現状を突き進むか、改良を加えていくか、(エネルギーは別のところに使いたい、という意味で)すこし選択に迷っているところです。

 

 

 

椅子職人に出会う

今日、流通センターで開催された第50回「IDOLL」に出展しました。

このイベンド、今回が2回目、お陰様で、ワークショップでご紹介したちびクマ達が、大変好評でした(お買い上げいただいた方のうちお二人に、早々にクマ達をご自分のインスタのページにアップして頂けたのが、とても嬉しかったです。)。

但し、ドール系のイベントですから、モヘアのテディベアもブローチ類も見向きもされませんでした。

ちびクマ達は、お人形のお供として買って頂いたのだと思います。

さて、今回は、お隣のブースのドール用の椅子を展示していた方のお話をさせて頂きます。

この方、ブランド名を「うっどぺっかぁ」といいますが、御年75歳で、溌剌としていました。

お伺いしたところ、この道20年とのこと。

50歳の頃脱サラで事業を始めたのですが、若い頃より趣味で木工の帆船を作っていたそうです。

サイドビジネスで55歳頃より、6分の1サイズの家具を創り、百貨店などのイベントで販売を始めたそうなのですが、さっぱり売れなくてやめようかと思っていたところ、お客さんから、人形用の椅子を作ってドールの展示会に出すときっと売れるよ、と言われ、試しに出してみたところ、百貨店の何倍も売れ、「これはいける」、と思い、脱サラで始めた本業をやめて、依頼20年この道一筋といっていました。

「本物のサイズに拡大しても、見劣りのしない作りにしている」とおっしゃるだけあって、その創りは見事でした。まさに、椅子職人です。全体が、組み木で出来ており、確かに精巧な作りですが、驚いたことに人形には全く興味がないとのこと。

自分はてっきり、ドールイベントに人形用のツールを出展している方は人形好きな方ばかりかと思っていました。

また、今回、なにより感激したのは、この方が、「80歳まで出展し続ける。」と言われていたこと。

アドバイスとして、「とにかく継続すること。」という言葉も頂きました。

長く続けることで、ジワジワとFANが増え、少しずつ売れるようになるから、とにかく続けなさい、と言われました。

僕は、勝手に、70歳を少し過ぎれば、気力体力も減退し、創作意欲がなくなるだろうと思っていたのですが、この方のお陰で、物凄く勇気つけられました。

これらの言葉が、今回のイベントの最大の収穫です。

 

 

質感について

i-ppoたおか 田岡正臣 経堂 東京 テディベア
なかよし4人組

作品を作る場合、デザイン、絵柄やモチーフも大切ですが、それと同じくらい大切なものに、質感があります。

(テディベアでも、モヘアとウール、ビスコース、アルパカでは、それぞれに質感が異なりますが、素材にさらに加工を加え、他にはない、オンリーワンの質感を出そうと試みる人がいます。)

数回前のブログで、7月に布博に行ったことをお伝えしましたが、その時に併設されていた「ブローチ展」でそれを痛切に感じました。僕が和紙を重ねて作品を創るのも、独特の質感を出したい、という結果生まれたものです。

このブローチ展では、56割が陶器製だったのですが、自分も、結構な年月陶器を作ってきたのに関わらず、一体これは、どのように工夫して、この特異な質感を出しているのだろう、という、制作過程が想像できない作品も少なからずありました。

おそらく、そこに至るまで、相当な試行錯誤があったと思われます。

もうこうなれば、作品としては、ずば抜けた個性を発揮していると言えるのですが、得てして、そういう作品に限って、デザインや絵柄が凡庸なことが多いようです。

想像するに、デザインや絵柄に自信が持てないので、質感を出すことに全力を注いだ、ということなのでしょうか。あるいは逆に、デザインや絵柄が魅力的な人は、素材の質感に拘らなくても、充分人を引き付けることが出来るので、質感を生み出す苦労はしない、とも言えます。

さらに言えば、失敗を重ねて独自の質感を生み出した結果、精根尽き果てて、その他の部分にエネルギーを注ぐ余裕がなくなった、という見方もできますが。

いずれにせよ、デザイン・絵柄と質感は、「クラフトかアート」という命題のように、トレードオフの関係にはないので、充分両立出来るものなので、(自分も含め)質感に拘る姿勢は、すべてのハンドメイド作家に大切な事だと思っています。

しかしながら、新しい質感が生まれるのは、(偶然にできる場合もあると思いますが)、長い道のりの末に、ようやく辿りつく場合が殆どだと思います。

 

 

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海外作家紹介 therabbitsprojekt

久々に好きな海外作家を紹介します。

therabbitsprojekt(ラビットプロジェクト)。タイの人形作家で、つい数か月前に、インスタで知りました。

ネットで調べても、あまり情報がなく、etsy(世界的なマーケットプレイス)に作品を出展していることがわかる位で、googleで画像検索しても、数多く作品がヒットすることはありません。どうやら、これからの作家のようです。

個人的には、その独特の世界観に、一目みた時からお気に入り作家になり、インスタで次回作がアップされるのを楽しみにしています。

今までこのブログで紹介した他の作家さんは、そのスタイルが完成の域に達している人達でしたが、この方の投稿数は451と多いものの、フォロワーは2000人の手前で、認知度はまだまだのようです(世界レベルで見渡すと、数十万人のフォロワーがいる作家も大勢います。)。

etsyに出展したのも、昨年からで、インスタの最初の投稿が20164月です。

まだ、1年と少し経過しただけで、僕としてはかなりの先物買いですが、この方、最初の頃に比べて、格段に世界観が統一されて来ており、恐らくかなり若い作家さんなのでは、と想像しています。

自分自身のことを振り返ると、なかなか短期間で、変化、進化するのは難しく、これは羨ましい限りです。

この方は、最初の頃は動物のブローチだけをアップしていましたが、どこにでもあるような、ブローチで、個性を発揮してはいなかったのに、9カ月経過して、昨年の12月に突然、現在の人形スタイルが出てくるのですが、このスタイルになって、まだ1年が経過していないことを考えると、将来恐るべし、という感じです。

(僕がネット上で見ても、まだまだ改善の余地が感じられる位ですから、相当のびしろのある方ではないかな、と思っています。)

人形に着せる服も、次第に洗練され、人形の愛らしさと、スタイリッシュな服装のアンマッチ感が、独特の雰囲気を醸し出しています。

まだ、あまり知られていない(恐らく本国のタイでも知られていないでしょう)作家を発掘するのも、なかなか楽しいもので、そっと秘密にしておきたいという思いもありますが、このブログで一人でも多くの方に知ってもらいたい、という応援する気持ちもあり、結局ここで紹介することにしました。

興味を持たれた方は、インスタで検索してみてください。

 

 

日本のテディベア作家100人

ここに、「日本のテディベア作家100人」という本があります。

1997年、今から20年前に発行された本で、当時日本国内で活躍されていた、代表的なテディベア作家100人を見開きで、左にその方のプロフィールとコメント、右側にその方の作品の写真が掲載されています。

新刊としては、本屋に並んでいませんが、僕はたまたま、BOKKOFFで、定価の半額で購入したのですが、ネットでも流通しており、読もうと思えば手に入る本です。

 この本を見ると、20年の重みを感じます。半数以上、全く知らない方々が掲載されています。

テディベアの世界は、作り手も、FANも限定された、とても狭い世界ですが、それでも20年も経過すると、大変な様変わりをしています。

まず、掲載された100人のうち、今年の国際フォーラムのコンベンションに出展された方は8名(数え間違いはご勘弁)。

予想以上に少ない数です。もちろん、この100人の中に、僕が知っているベア作家さんで、コンベンションに出展しなかったけれど、精力的に活躍されている著名な方もいます。

しかし、それはごく少数なので、それ以外の作家さんについて、ネットでお名前を検索したら、全くヒットしない方が、数多くいらっしゃいました。

ヒットしても、その活動は細々といった方が殆どで、現在のテディベア作家100人を選ぶとすると、ガラリと入れ替わっているのがわかります。

20年前、「生涯創り続けます」とコメントした方が、全くネットでヒットしないとなると、何か事情があって、創ることを断念したのだろうか、と思ってしまいます。

でも、本当のところは、20年同じフィールドで、飽きられないで活躍するのがもの凄く難しい、ということなのではないでしょうか。

その証拠らしきものとして気づいたのですが、現在もトップクラスの、数名の作家さん(敢えて名は伏せます。)の20年前の作品が、現在とは全く異なり、まるで別の作家の作品にみえることです。

常に創意工夫をこらし、変身されたのでは、と思い、敬服します。

 

どんな世界でも、一時の人気に安心して自己改革をしていかないと、忘れられてしまう、ということでしょうか。この世界も、人気稼業なので、芸人さんの世界に似ているのかも。

布博に行く

先日の日曜日、72930日に町田で開催されていた第9回「布博」に行ってきました。

町田駅から降りてすぐの、町田パリオの3階と4階で開催されていました。

1カ月前に、友人のデザイナーさんに教えてもらったのですが、このイベントの存在はつい最近まで全く知りませんでした。

全国のテキスタイル関連のデザイナーさん達が数多く集まり、様々なプリント生地やそれを使用したバック、ポーチなどを使用した作品を展示していました。

こんな専門性に特化された展示会が開催されていることに、まず驚ろかされました。

刺繍を施された作品も数多く展示されており、個人的には動物柄がほどこされた刺繍作品が、一番インパクトがあり、刺激を受けました。

今まで色々な展示会に行きましたが、布地中心というのは初めてで、とても新鮮でした(男性客は、奥さんや彼女に連れられてきた人がチラホラいた程度で、男性単独のお客さんは殆どいなかったみたいです。)

布地を使ってハンドメイド作品を作っている方は、是非ともいくべき展示会ではないでしょうか。

この展示会、なんと20132から開催されており、今年で5を迎えるそうです。主催は、「⼿紙社」で、前回は、20173月に調布で開催されています。

スタッフに、次の開催はいつかを尋ねましたが、現時点で未定、とのことで、出展者も、主催者側がセレクトし、一般公募はしていないとのこと。今後も不定期で開催されるようです。

同時に「ブローチ博」も開催されており、こちらも、質の高いハンドメイドのブローチ作品が展示されており、大いに感動しました(特に陶器製の作品が目立ちました。)。

ハンドメイド系の展示会については、主たるものは殆ど知っているつもりでしたが、こんな大規模な展示会を今まで知らなかったということは、自分が知らない面白い展示会が、まだまだ外にも沢山あるのではないか、と思い、何だかワクワクしました。

(実は、昨日、幕張で年2回行われている「ワンダーフェスティバル」の存在も、初めて知りました。この調子でいくと、まだまだ未知の展示会があるようです。)

 

 

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アルチンボルド展

昨日東京上野の、国立西洋美術館で開催されている、アルチンボルド展に行ってきました。

野菜や果物を組み合わせた奇妙な肖像画を、ご存知の方も多いでしょう。

僕は、この展覧会が開催されることになって、テレビやネットで色々な情報が入ってくるまでは、てっきりこの画家は、際物的な存在だと思っていましたので、まさか自分がに行くことになるとは思いもしませんでした。

今回の展覧会で、アルチンボルドが、ルネッサンス期のイタリアミラノ生まれであったこと、ハプスブルク家お抱えの宮廷画家であったこと、16世紀当時、一世を風靡した人気画家であったこと、一度は忘れ去られ、ダリなどのシュールレアリスムの画家達により再評価されたことなど、マスコミが流すニュースで事前知識を仕入れて、観にいきたくなり、上野まで出向いたのですが、それでも観るまでは、奇抜さが売りの、異端の画家という先入観は拭えないままでした。

アルチンボルドが単に奇抜さだけを売りにした画家でないことは、作品を観れば明らかで、特に連作「四季」は圧巻でした。絵それ自体の質感が高いのはもちろんのこと、春夏秋冬夫々が芳醇なアイデア、イメージに溢れ、しばし立ち尽くしました。しばらく見つめていても、飽きないくらいイメージが画面いっぱいにあふれ出ていました。同時代にアルチンボルドの追従者の画家が、同じアイデアで描いた絵が何点か、並べて展示されていましたが、これを観ても、単に思いつきで描かれた絵ではないことが、わかります。

様々な動植物は正確にデッサンされていて、ハプスブルク家の財力で世界中から集められた珍しい動植物を、アルチンボルドは、実際に実物を見て描いたそうです。

そういう意味では、この画家は環境にも恵まれていた、と思います。

それにしても、一旦忘れられた画家が、シュールレアリスムの画家達に再発見され、そのお陰で、こうして自分も日本で作品を観ることが出来る訳ですが、時代が早すぎたせいで、忘れさられた画家が、まだまだ沢山いるかと思うと、少し残念な気がしてなりません。

そういえば、今では大変な人気の伊藤若冲も、明治時代に一旦忘れさられ、アメリカ人収集家に発見されて、再評価されたことを、ふと思い出しました。

 

 

テディベアコンベンションを終えて2

毎回、イベント出展が次の経験につながるように、テーマを決めて、会場にいる間は、特定の項目に注目しています。

今回はディスプレイに注目しましたが、自分のディスプレイは、今回も、実にイージィ(写真のとおりです。写真に撮ると、思った以上に芸のないディスプレイだな~)。

布の中は段ボールですが、これで良いと思っている訳ではなく、もっとなんとかしたいなー、と思っているところです。実際、これは本当に自分の弱点です。

女性の方が持っているインテリアに関する繊細さが自分にもあったらな、と思います。

今回のイベントの両隣のお二人が、本当に素敵なディスプレイで、じっくりと観察させてもらいましたが、ディスプレイに使用している繊細な棚とか、アンティークのおしゃれな鞄を広げて、中に作品と花を入れたりするセンスなど、真似をしようと思っても出来ないレベルです。

けっこう、ディスプレイを中心に、イベント会場を見て回りましたが、作品のレベルとディスプレイはけっこう比例していることに気づき、愕然としました。

また、作風とマッチしたディスプレイは、より世界観が明確になり、作品の魅力をアップするようです。

但し、自分を慰めるならば、(自分が知っている範囲で言えば)出場経験が多い方ほど、ディスプレイも洗練されてくるようです。良くしようという気持ちがなければ、ベテラン作家でも、工夫のないディスプレイをしていたような気がします。

さて、第26回のテディベアコンベンションは高田馬場に会場が移り、今回よりかなり会場が広くなるようです。ハーフブース(幅90cm)がなくなるようなので、いよいよ、魅せるディスプレイに挑戦する時期がきたのでしょうか。

少なくとも、来年までには、布+段ボールは卒業しよう、と思っています・・・。

また、今回は、出来る限り周囲の出展者に話しかけ、創作に関する苦労話や、様々な情報などを交換しました。

色々な方から、実に有意義で貴重な話も聞け、これを聞くだけでも、出展の価値はあります。

つい最近まで、お客さんの目線を追うことが精一杯で、中々そんな余裕はなかったのですが。

作家さんの中には、会場前の準備時間や、2日目の客足が途絶えたころを見計らって、あちこちで、情報収集しています。僕の所にも、結構な人が話しかけてきました。

今のところは、そこまで遠征して、遠くのブースまで話にいきませんが、客として来場していた頃は、結構沢山の作家さんと話しいていたことを思い出します。

しかし、出展者として、他の出展者と会話する方が、遥かに深い話が出来ますので、こんなところにも、作家として出展したメリットがあり、作家活動している有難味を感じます。

 

 

テディベアコンベンションを終えて

i-ppoたおか 田岡正臣 経堂 東京 テディベア
なまけぐま

25回「「TEDDY BEAR  with Friends  CONVENTION」が716日に無事終了し、遅ればせながら、そのレポートを2回に渡り、ご報告します。

今まで、何回も観客として訪れたイベントですが、出展者側から見た景色は随分違って見えました。

今回、開催の2日間を通して、感じたことを書かせていただきます。

まず、初日。開催準備の風景は、他のイベントとあまり変わりはありませんでした。前回のブログで書かせて頂いたとおり、今回、すべての作品は手持ちでしたが、無事会場まで運ぶことが出来ました(女性の方も90cm程度のハーフブースであれば、手持ちがお勧めです。)

開場に行くと、各ブースに、すでに出展者の宅配便が置かれており、この辺りは、準備がいいな、と思いました(大体自分が所定の場所まで取りに行くイベントが殆ど。)。

ブース間の後ろとの距離は物凄く狭く、人が通るのがやっとで、これはやや不快でした。1日目は、会員は、1時間早く、11時から入れるのですが、お目当ての人気作家さんに集中するので、初回出品者の自分のところに来るお客さんは、ごく僅かでした。

一般客が入場する12時から、14時までの2時間は、物凄い人の数で、今までのイベントでは経験したことのない人の波でした。これは、3月に恵比寿で開催されたテディベアフェスティバルと比べると、圧倒的に多いな、と感じました。

参加ブースの数は300弱位あったので、恵比寿の2倍くらいでしょうか?

但し、2日目は、1日目の3割くらいに減り、スカスカしていましたが、じっくりと観たい人は、2日目がいいでしょうね(但し一部の人気作家さんのブースには、殆ど作品が残っていませんが。)

さて、この2つのイベントに、客層の違いはあるでしょうか。

自分の個人的な感想では、若干の違いが見受けられました。

この二つの今回のイベントは、テディベアのコレクターと、実際自分でもテディベアを作っている人が、コアな客層だと思います。

次に多いのが、人形・ぬいぐるみ全般が好きな人。また、可愛いものが好き、という人ですが、恐らくこの層が、恵比寿の方が多いような気がします。

僕は、いわゆるテディベア作家ではなく、人形/ぬいぐるみ作家で、素材としてモヘアも使う、というスタンスを取っていますが、印象としては、僕のブースに訪れた人は、テディベアとモヘアのぬいぐるみしか観ない人が多かったように思います。

結果として、売れた点数は、恵比寿が今回の2倍でした。

周囲に聞くと、大体の作家さんは、恵比寿の方が売れない、と言っていますが、自分にとっては、恵比寿の方が相性が良いみたいです。

しかし、今回、恵比寿はフルブース(幅180cm)、国際フォーラムはハーフブース(幅90cm)だったので、もしかしたら、それが影響しているのかもしれません。

 

次回に続く。

宅配便をやめてみる

いよいよ明日715日から16日にかけて、第25回「TEDDY BEAR  with Friends CONVENTION」が行われます。大変暑い日が続いていますが、ひとまず、お天気には恵まれそうです。

今年に入ってから、自分が参加するイベントは7回目ですが、次回以降のイベントに役立つよう、毎回色々な工夫、実験をしているつもりです。

今回は、ついに、作品を宅配便で送ることをやめてみました。

思えば、昨年は、段ボールが最低でも2箱、多いときは3箱だったのですが、今年に入ってから何とか1箱にして、入りきらないものを手持ちにするようにしました。そして、ついにすべて手持ちにしたのです。

先ほど荷造りが終わり、写真のように小ぶりの段ボール三箱に入れて、キャリングカートに積み、崩れないよう、ローブで縛りました。少し外に出て歩いてみましたが、なんとか大丈夫そうです。

キャリングカートは、頑丈なものに買い替えました。

駅の階段も、全力を振り絞れば登れそうです(なるべくエレベータを使うつもりですが。)

会場が有楽町の国際フォーラムなので、平日ならとても電車に乗れそうもないのですが、明日は土曜日なので、空いているため、少し早めに出れば大丈夫、と踏んでいます。

実は、この作戦、かなり前から実行に移そうと思っていたのですが、なかなか決心がつかないでいました。

今回のイベントでは、会場に送る前に、宅配便を業者倉庫に預けるため、保管料を請求されることを知って、思い切って実行しました。

ぬいぐるみや人形系のイベントでは、殆どの人が宅配便を使うのですが、以前デザインフェスタに出た時、今回の自分の荷物の2倍位の量でも、キャリングカートに積んでいる人(殆ど男性)が、結構な数いたので、いつかは試してみよう、と思っていたのです。

電車に乗るときに改札を通るため、荷物の幅が60cm以下でなければならないこと、エレベータに乗れない可能性を考えて、手持ちで階段を上がれる重さであること、途中で荷物が崩れないこと、などがクリアすべき条件だと考え、これはしっかりと押さえたのですが、なにしろ今回初めてのことなので、どこかに想定外のことがあると、会場までたどり着けないかもしれません。

そういう意味で、今回は会場に辿り着くのが、ひとつの目標?になっています(ドキドキ。)。

今回、僕がうまく運べれば、写真程度の量(幅40cm、高さ55cm)なら、たぶん女性の方でも手持ちが可能かと思います。

なお、イベント内容については、次回のブログでご紹介する予定です。