創るセンスは生きるセンス

i-ppoたおか 田岡正臣 下高井戸 東京 テディベア 杉並
親子?

森博嗣というミステリー作家がいます。

代表作は「すべてがFになる」ですが、最近は実質的に引退しており、趣味の鉄道模型にエネルギーを注いでいるようです。

この人の小説は読んだことがないのですが、エッセイは大好きで、よく読みます。

幾つかのエッセイは、何度も読み返すほど好きですが、愛読書のエッセイ中に「創るセンスは生きるセンス」という言葉があり、最初に出会ったとき、いたく感銘しました。

この言葉は日常的に「作る行為」が意識されていないと、なかなか理解できないと思います。

森博嗣が言う、「創る」行為は、いわゆるアートをイメージする創作作品だけではなく、自分の創意・工夫が入るモノは、すべて入るようです。

僕も、ファッションのコーディネイト、料理すること、書くこと、研究すること、楽器を演奏すること、すべて創る行為といって良いと思います(勿論、究極的には、作品として形に現れるものが、より純粋な創作活動ではあると思いますが。)

このセンスが良いと、生きるセンスが向上する、と森博嗣は言っているのです。

個人的には、生きることがより楽しくなる、という意味かな、と解釈していますが。

でも、実際は、創ることを殆ど意識していないで生活している人が大半でしょうね。

創ることを意識している人は、やはり少数派でしょう。

森博嗣は、「この世で創ることほど楽しい行為はない」と言い切っていますが、これについては自分も全く同感です。

旅行などもかなり楽しいと思いますが、これは非日常の楽しみであり、ちょっと別の楽しみかと思います。

では、作ることを意識しない人生はつまらないか、というと、そんなことはないと思います。例えば、人との交流を最大の喜びとしている人もいます。

でも、作ることを意識し、作る楽しみを、味わって生きることが出来れば、生きることがより楽しくなることは間違いない、と確信しています。

僕の後半の人生は、作ることが中心に回っていますが、本当に創る喜びを知っていてよかった、としみじみ思います。また、教室を通じて、作る楽しみが一人でも多くの人に伝わればいいな、とも思っています。

 

 

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モノより体験

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ちょっと不細工ですが

お金の使い方について一言。モノにお金を使うか、体験にお金を使うか。

以前は、断然モノ派でした。なにしろ、コレクター気質があって、モノを集めるのが大好きな時期が長い期間続きました。

過去にコレクションした例を挙げますと、時計(今でも20個以上ありますが、普段使う時計はひとつ)、帽子(今は殆どかぶりません。大半は捨てました。)、タロットカード、万年筆、マトリョーシカ、ロボットのおもちゃ(これらは、いつかフリーマーケットで売ろうと、捨てないで倉庫に眠っていますが。)などなど。しかも、これらは、コレクションしてきた、ほんの一例です。

いわゆるガジェットといわれる、IT関連の小物も大好きで、新製品が出たら飛びついていました。

書いていると、恥ずかしくなってきました。しかも、コレクションは、自分にとって、ある時、突然ゴミになるのです。

段々飽きるのではなく、ある時突然飽きるので、自分が集めたコレクションの山を眺めて、一体なぜこんなに集めたのだろう、と愕然とすることが多かったのですが、またしばらくするとなにか別のものを集め始めるのです。

10数年程前から、色々なハンドメイド系の教室に通うようになり、自分の中に経験が蓄積していく楽しみを感じるようになると、ドンドン体験にお金を使うようになっていきました。正直、過去には教室にお金を使うなんで勿体ない、という気持ちがあったのですが、そんな人間が教室をやっているのだから、けしからんですね。

特に、新しいことを体験する楽しみを覚えると、モノはいずれ朽ち果てるという思いが強くなりました。

しばらくの間は、教室通いとコレクションが共存していたのですが、いつの間にか、コレクションするものがなくなり、もう45年は、何も集めていませんし、新製品に飛びつくこともなくなりました。

経験が積み重なっていく楽しみを覚えると、もうモノにお金を使うことが勿体なくなってきたのです。

今は、この、「経験が積み重なっていく楽しみ」「新しいことを体験する楽しみ」を一人でも多くの人に伝えられたらいいな、と思っています。

 

 

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二次元から三次元へ

写真は、12月にメンバーになった方の作品です。

昨日完成しました。

魅力的なイラストを描かれる方で、インスタを通じて相互フォローし合い、教室に来て頂けるようになった方です。

自分のイラストのオリジナルキャラクターを人形やぬいぐるみにしたい、という希望を持って参加されるようになったのですが、なんといっても超ユニークな「ミイラの女子」、ミイラちゃんを作りたい、ということでした(写真の右側がミイラちゃんのイラスト。)。

緑の手足は、干からびた表現だというのですが、僕の理解を超えています。

ミイラちゃんは、インスタで見て知っていましたので、体形が独特で、これを人形にするのは難易度が高いかも、と思ったのですが、ご本人の強い希望で、2作目から、このオリジナルキャラを作って頂くことにしました。

素材を何にするか、バーツをどう表現するか、話し合いながら少しずつ進めていき、3回で、写真のような愛らしいキャラクターが出来上がりました。

素材のメインは、紙粘土。そこにアクリル絵の具で彩色し、ガーゼをピックに染めて、ミイラ風に巻いてみるという工程を、話し合って決めました。

頭手足が稼働するように作られています。

二次元は、二次元独自の表現があるため、そっくりに三次元にしようとすると、苦労の割に面白みがないものが生まれると思い、三次元ならではのデフォルメをアドバイスしたころ、愛着のあるキャラクターであったためか、ご自身でどんどんアイデアを出されて、二次元とはまた違った、新しいキャラが出来上がりました!

(とはいっていも、どこからみてもミイラちゃんなのですが)いったいどこからミイラの女の子のキャラが生まれたのか想像もつきませんが、僕自身も、とても面白い体験をさせて頂きました。

 

この方、沢山のオリジナルキャラクターを持っていますので、これからがとても楽しみですが、次回作については、オリジナルキャラの制作をお休みし、動物のぬいぐるみを作ることにしたようです。

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いよいよスタート

最大で7人まで座れます!
最大で7人まで座れます!

いよいよ、今日から新しい場所(とはいっても、建物自体は古いですよ)で、創作活動をスタートしました。

ここ2週間は、移動作業に追われ、あまり作品作りに時間を充てられなかったのですが、3月に大きなイベントが待っていますので、本腰を入れて作っていきます。

新しい場所には、南に大きな窓があり、午前中は、暖房がなくても十分ポカポカと温かく、なにより日差しが明るいので、不思議と気分も華やぎました。残念ながら、午後から雨が降り出しましたが。

 

せっかくの機会ですので、自前のアトリエや、教室を持とうと考えている人にアドバイスをします。

1 外観が新しくきれいな建物より、部屋が広いほうがいい。

勿論、きれいに越したことはないのですが、その分家賃が高くなるなら、部屋の広さに回したほうが、後悔しないと思います(少なくとも僕はそうでした。)今回最終候補に残った2物件で広い方を選んで、本当に良かったと思います。狭い方は、鉄筋の白いタイル張りでしたが、実際に使うのは部屋そのもの。よほど汚らしくなければ、広いほうがいいです。家具や材料、諸設備を入れてみて実感しました。

2 駅から近いこと

これは教室として使う場合の条件。自分のアトリエのみで使用するなら、僕自身少々駅から遠くても、さらに広い物件を探したと思いますが、雨の日、風の日、暑い日、寒い日を考えれば、通う人がいるなら、駅から歩いて5~6分までだと思います。

3 あまり一度に設備を揃えない。

反省事項として挙げておきます。これがあると便利かも、と思ってあれこれ買ってしまいましたが、今、後悔しています。

どうしても必要なものだけでスタートし、必要性を感じてから揃えれば、無駄な出費が抑えられますよ。

メンバーが最初に来るのが、2月3日(土)ですが、通販で買って、まだ届いていないものも幾つかあるのですが、無くても困らないものなので、とりあえずOKとします。

今まで、メンバー(特にテディベアを制作している人)が大きな荷物を抱えて来るたびに、申し訳ない、と思っていたのですが、今度は、スペースに余裕があるため、嵩張るもの(例えばぬいぐるみのワタなど)は、こちらで預かれるので、本当に良かったと思っています。

 

以前の場所にあったものはすべて揃えたのですが、何か忘れているような気もして、メンバーが来てから、足りないことに気づくものがあるかもしれません。

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引っ越しします2

i-ppoたおか 田岡正臣 下高井戸 東京 テディベア 杉並
いったいあなたは何者?

 教室とアトリエに適していると思う物件が、人の出入りがNGで入居できない、ということころまで、前回お話ししました。

勿論事務所仕様なら、良い物件は幾らでもあるのですが、高額で手が出ません。世の人形系やテディベア系の教室の多くが、自宅での開催になっている理由がわかります。

ところが、ある条件を加えたことで、一挙に問題が解決しました。

不動産屋さんのアドバイスにより、風呂なしのアパート物件に絞ったところ、人の出入りOKという物件が幾つか見つかったのです(当然築年数は古いです。)

女性や若い人は、入居したがらないので、入居のハードルを下げているようで、自分としては、風呂は元来不要なので、有難い発見でした。

(なお、経堂には銭湯がないため、そもそも風呂なし物件がありません。やはり、経堂には縁がなさそうです。)

最後に小田急線豪徳寺と、京王線下高井戸の2物件に絞り、スペースが広い方(22)にしました。

次に、部屋のレイアウトなのですが、今までインテリアには興味がなく、どうすればいいか、どこから手をつければいいのか全くわからず、またここで、途方に暮れることになったのです。

最悪、最大6脚の椅子が並べられるテーブルが置ければ、後はどうでもいい、と思っていたのですが、有難いことに、メンバーの大半が、部屋の内装に関して経験が豊富(?)な女性陣なので、色々アドバイスを頂き、全く意見が異なる場合は、多数派を尊重し、なんとか、レイアウト案が出来て、必要なものを揃え、先日設置しました。

 こう書くと、大変な目にあったようですが、実は毎日楽しく、ワクワクしながら作業を進めました(腰を痛めて、一時動けなくなるかと思いましたが、なんとか回復しました。)。

今、ほぼ78割方、準備は整っており、新しい教室兼アトリエに移るのが楽しみで仕方ありません。

自前のアトリエを持つことは、諸般の事情から一旦諦めていたので、まさかここで実現することになるとは、自分でも驚いています。

これからは、Pax cworkingと違い、一人きりになることが多くなりますが、これが創作にどう影響するのか、また機会があれば書いてみたいと思います。

 

★21日からのアトリエ兼教室の所在地 杉並区下高井戸1-9-13-201 紺谷ハウス

                   京王線下高井戸駅から徒歩4

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引っ越しします1

i-ppoたおか 田岡正臣 下高井戸 東京 テディベア 杉並
僕、一応くまです。

今まで、アトリエ兼教室スペースとして、「Pax coworking」という経堂のコワーキング(共有のワークスペース)に間借りしていました。

以前ブログに書いたように、とても居心地が良く、教室の参加者が多い時でも、他のコワーキングメンバーにご理解、ご協力頂いて、スペースを空けてもらっていたため、殆ど問題なく教室を開催できていました。もう、このまま10年でもここにいようか、と思っていたぐらいです。(かつては自前のアトリエを持つことが人生の夢だったのですが、いつの間にか、諦めていました。)

ただ、材料やメンバーの制作途中の作品を保管するスペースに限界があったので、教室のメンバー数も、そろそろ限界に近付いてきたかな、もう増やせないな、と思っていました。

ところが、昨年12月の中旬、オーナーから突然、310日で「Pax coworking」を閉鎖することを告げられたのです。

全くそれらしき兆候がなかっただけに、いやー、これには驚きました。

こういう時、行動に移すのは早い方で、とにかくなんとかしなくてはと、翌日から不動産物件を探し始めました。

自宅での教室開催も、ちらっと考えたのですが、自宅をアトリエにすることを考えると、これまでの自分の行動を分析すると、寝てばかり、休んでばかりになることが、ほぼ間違いないと予想されたので、すぐに諦めました。

メンバーの方々には、経堂の駅近に教室があることを前提に通って頂いているので、まず経堂で探そうと思ったのですが、急行停車駅だけあって、周辺の駅より家賃が高いため、これも早々に諦めました。とにかく今までよりもランニングコストが大幅に増えると、長くは続けられなくなります。

事務所仕様の物件は、礼金(家賃3~6カ月が多い。)が高目なのと、冷暖房設備が自己負担で初期費用が高額となるため、これも諦めました。

アパート・マンション仕様で、自分が徒歩20分以内で通える範囲として、小田急線豪徳寺、千歳船橋、京王線下高井戸各駅周辺に絞りました。

ところが、良いと思った物件の大半は、教室としての使用はNGなのです。

理由は人の出入りが多いと、他の入居者に迷惑だから、ということです。特に、オートロックの物件は、100%NGです。

まず、ここで大きな壁に阻まれてしまいました。

(この話は、次回に続きます。)

 

 

 

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窯を開けた瞬間

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窯の中

陶器を焼く窯を導入して3カ月が経過しましたが、今のところトラブルなく、何とか使いこなせています。月1回、素焼き、本焼きをする程度ですが、それでも自分の都合に合わせて焼けるのは快適です。

12月末には、初めて自分の作品以外に、メンバーの作品を窯に入れました。

ご存知の方も多いでしょうが、陶器は、釉薬のかけ方、塗り方にも大きく左右されますが、温度の上げ方、温度設定、にも影響され、仕上がりが大きく異なってきます。

過去、自分の作品の仕上がりが、想定とは大きく異なっていたことが数多くあります。

但し、想定以上に素晴らしく焼きあがることもあり、それが陶芸の醍醐味のひとつになっていると思います。

マイコン制御でスイッチを入れるだけだと、プログラムパターンが決まっているので、楽ですが、工夫する余地がないので、やはり自分で温度設定ができる窯にして良かったな、と思います(窯は自宅に設置したので、窯を使用する日、特に素焼きの時は、外出できませんが。)。

今回は、自分の作品だけの時より、慎重に温度設定し、時間をかけて仕上げました。

窯を導入するまで通っていた陶芸教室のスタッフの方が、「何度やっても、本焼きの窯の蓋を開けるときは、ワクワクする」と言っていましたが、自分も全く同じで、本当にワクワクします。

ただ、メンバーの作品が入ると、ワクワクと同時にドキドキも交じり、窯をそっと開けて、覗き込んだ瞬間の気持ちは、なんとも言えません。

おかげさまで、自分の作品も、メンバーの作品も、トラブルなく、思い通りに仕上がっていました。

今のところ、大失敗はないのですが、これからガッカリすることもあるでしょう。

そんなトラブルも含めて、全部、楽しみの一部と思えればいいな、と思っています。

自分の窯を持ったことで、色々なことが出来るようになり、可能性が大きく広がりました。また、これからは、教室に通うメンバーの方の要望にも応えたいな、と考えています。

 

 

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人の好み

i-ppoたおか 田岡正臣 経堂 東京 テディベア
シンバルが足りないよ

「人の好みは千差万別」ということは言葉ではわかっていても、自分の作品については、なかなか理解できず、往々にして誤解してしまいます。

千差万別とは言え、多くの人に好まれ、指示される作品もあります。

今まで数多くの展示会に出展してきましたが、多くのコメントを頂き、触ってもらえる作品は、「好まれているな」ということが、直ぐにわかります。大体において、注目された作品は早目に買って頂ける傾向にあります

それに反して、長い期間に渡って、ほとんど無視されるような作品もあります。

自分が気に入っているものが、周囲に注目さるかどうかは、関連性はありません。

何故これが理解されないのだろう、と不思議に思う作品もあります。

残念ながら、展示会のスペースが制限されている場合は、注目されなかった作品は置いていきます。但し、作品の展示スペースが広い場合は、そのような作品も持っていきます。

ところが、長い間、くすぶっていた作品も、突然、誰かに発見されることがあるのです。

昨年の12月にも、そのようなことがあり、嬉しいし、かつ、ほっとします。

その時は、「人の好みは千差万別だな」と実感します。

どの作品も、いつかは誰かに発見されると思えば、作り手としては、救いになりますが、そんな甘いものではないでしょう。

多くの人に好まれる傾向は、沢山の作品を見ていると大体わかってきます。

作り手として難儀なのは、自分の作りたい傾向を抑えてまで、多くの人に好まれる方向に合わせたくない、ということです(中には、そのような人もいますが。)

自分の作りたい作品が、たまたま多くの人に好まれる傾向にある人がいいのですが、大抵の場合、オリジナリティの高い作品は、人を選びます。

自分としては、常に、自分の作りたい方向と、多くの人に指示される方向の妥協点、バランスを図っているつもりです(本物のアーティストは、そんなことは気にしないと思いますが。)。

しかし、気がつくと、自分も世間に迎合した作品を作っていることがあり、ガックリします(インスタを始めてから、その傾向が多くなりました。)

好きなように作って、誰かに発見してもらう、というのが理想的なのですが、なかなか難しいですね。

 

 

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モコモコの質感について2

マイクロフリースを使用。ビスコースに近い質感になりました。
マイクロフリースを使用。ビスコースに近い質感になりました。

あけましておめでとうございます。

今回は、次回に続き、ファーの質感について、思うところを書いていきます。

次回、羊毛フェルトと、テディベアを含むぬいぐるみの、自分が思う欠点と長所を、書きましたが、昨年末に自分なりに出した結論があります。

以前から、様々なファーを使って、型紙を使うことなく、作品を作れないか、と思っていたのですが、実は1年程前、紙粘土で成形したものの上に、モヘアを継ぎ目なく張っていけば良い、と思い当って、実行してみたのです。

結果は、途中で断念するほど、継ぎ目がきたなく重なって、「ああ、この方法はだめだな」と諦めた経緯があります。

ところが、Instagramで世界中の作家さんの作品を見ていると、どうも成形した粘土の上からファーを張ったとしか思えない作品も、僅かながら、あるのです。

出来ないことはないのだな、ということが次第にわかってきました。

日本の作家さんでも、顔がビスク製で、その他はファー、という方が若干名いらっしゃいますが、それは、縫製した作品に、仮面のようにビスクを、内側から張り合わせているので、制作過程は全く異なります。

昨年の10月頃、閃くものがあって、デザインフェスタが終わったら試そうと思っていましたが、11月頃より試作品を試行錯誤しながら、制作し、年を越すまでに、3作ほど、この手法で制作してみました。

結果は、まあ、なんとか継ぎ目なく作ることができるようになったのですが、まだ発展途上です。

この手法だと、型紙に捉われることなく、自由に成形できるので、モコモコの人形を、想像したとおりに制作できるのです(勿論羊毛フェルトでもそれは可能ですが、素材に縛られます。)。制作途中に体形を変えたり、顔の形を変えたり、大きくしたり、小さくしたりも可能です。

但し、ぬいぐるみに比べて、触ったときのフワフワ感がないのが、少し違うところです(紙粘土だと、僅かな弾性があり、テディベアで、綿をしっかり詰めて作った時の感触に近いような気がします。もう少し制作してテクニックが整理されたら、教室のメンバーにも伝授してきたいな、と思っています。

 

今後は、この製法で、型紙で作るのが大変な、自由度の高い形(かたち)の動物達を作っていこう、と考えています。あれこれ想像するとワクワクしてきます。

モコモコの質感について1

僕は、アクセサリーも制作しますが、現在は、主として、動物の人形、ぬいぐるみの制作がメインとなっています。

質感全般についての考えは、以前書かせていただいたので、今回は、特にファー(毛)について、特に思うことを、2回にわたって、書かせていただこうと思います。

今は、陶器や和紙の作品も制作していますが、動物の人形、ぬいぐるみの質感としては、モコモコ、フサフサの毛を持った作品が、最も動物らしく、カワイイのも、間違いのないことで、人気も高いと思います(自分としては、陶器や和紙の質感も大好きなのですが。)。

まず、自分の基本的なスタンスとして、制作にあたっては、様々な素材を用いて、質感を楽しみたい、と思っています。

現在、このモコモコのジャンル?としては、チクチクの羊毛フェルトが、主流といってもいいくらい、作家さんも、すごい勢いで増えています。

僕も、手法は少し違いすが、羊毛シートを使った作品を作っています。

沢山の作家さんが、羊毛フェルトを使って、個性を発揮し、オリジナリティの高い、素晴らしい作品を数多く、発表しています。

(成形の自由度が高い羊毛フェルトでは、技術が上がると、本物と見間違うくらい、リアルに犬や猫を制作する方がいますが、個人的には、好きではありません。職人技として凄いことは認めますが、個性やオリジナリティが感じられません。)

しかし、羊毛フェルトの世界は、素材で個性を発揮するのは、難しいと思います。

それゆえ、インスタで、羊毛フェルト作家さんの作品をぼんやり見ていると、どれもこれも同じに見えてきます。ここが、型崩れしやすいことと併せて、羊毛フェルトの最大の欠点です。

 ぬいぐるみや、テディベアの世界は、素材(布、モヘア、アルパカ、ビスコース、シルク、ウール、フェイクファー等々)を選ぶ自由があって、全く存在感の異なる作品を、色々と制作できます。

但し、こちらも大いなる欠点があり、型紙に縛られるため、成形の自由度が、羊毛フェルトに比べ、問題にならないくらい低いのです。

 

モコモコで、かつ、型紙にも、素材にも縛られない、自由度の高い作品を作れないものか、というのが、ずっと以前からの課題でした。(次回に続く)

観察の大切さ

i-ppoたおか 田岡正臣 経堂 東京 テディベアi-pp
ねむいんですけど

先日読んだ本に書いてあったことですが、慣れきったもの、ありきたりのもの、普通のものを、人は観よう、感じようとしないようです。

脳が、効率的に活動できるよう、見ること、感じることを省略するようなのです。

心理学の実験で、被験者に自分が普段つけている腕時計の絵を描いてください、といっても、ほとんどの人が正確には描けないといいます。

毎日、何度でも見ている、腕時計のデザインでさえそうなのです。

しかし、そのようなありふれた日常アイテムも、じっくりと観察すれば、けっしてありきたりではなく、様々な発見があり、喜びがある、といいます。

死を宣告された人が、見慣れた道、風景が違ったものに思え、キラキラ輝いて観える、というのは、残された少ない時間が愛おしく、目の前をじっくりと観察しようとするからではないでしょうか?

花鳥風月を楽しむのは、あらゆるものをじっくりと観察しようとする気持ちが必須でしょうが、絵を描いたり、造形物を制作したりする時も、じっくりと目の前のモチーフを観察するのはとても大切だと思います。

僕は、動物をモチーフにすることが多いのですが、見慣れた動物、たくさん作ってきた動物ほど、要注意です。

初めて製作するモチーフ、特に造形的にユニークな動物、生き物は、自然と細かいところまで、じっくり観察することになるのですが、既存の動物、例えばネコに似ている動物などを制作するとき、頭の中で出来上がった猫のイメージで無意識のうちに制作するので、観ているようで観ていない、ということが実際起こります。

恥ずかしい話ですが、一番よく制作するネコにしても、何十年も思い込みで誤ったイメージを抱いていた部分があり、正確な肉球の形は、つい最近理解したことを白状しておきます(漫画で描かれる省略形の肉球を、現実の肉球と思っていた。)。

 キツネにしても、長い間、先端、耳、手足、しっぽがすべて黒いのがスタンダートと思い込んでいましたが、それはむしろ少ない方で、しっぽが白い、あるいは茶色のほうが多い、ということを、つい最近気づきました。現在は、先端が全部黒い方がデザイン的に美しいので、あえて黒くしていますが、他にも、観察不足で、多くの思い違いをしていることでしょう。

見慣れたものほど、しっかりと観察する、ということを習慣にできればいいのですが・・・・。

 

 

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ネイチャーアニマルワンダーランド雑感

少し遅くなりましたが、123日に行われたネーチャーアニマルワンダーランド(以下NAW)に出展した感想を書いてみます。

毎年、浅草の都立産業貿易センターで開催され、会場の右半分が人型(ひとがた)メインの、「ドール・ワールドリミテッド」、左半分が、動物のぬいぐるみ・人形がメインのNAWになります。

このイベントは、昨年に引き続き、2回目。

みくにビスクドールさんが主宰しており、ビスクドールの出展ももちろん沢山あるのですが、実にバラエティーに富んだ様々な素材、様式の、作品が出展されており、鑑賞する立場とすれば、自分はこの「みくにドールさん」が主宰する年2回(6月に、同じ場所で、ドールワールドフェスティバルが開催されます。)のイベントがFANTANIMAに並んで、最も好きです。

 ここ最近の傾向としては、羊毛フェルトの作家が増えているような気がします。

また、テディベア作家も増加傾向にあり、出展料が安いので、こちらに作家さんが流れてきているような気がします。ここにしか出展しない人形作家さんも大勢いて、見る側としては、その作家さんに会える、数少ない機会です。

出展者側に回れば、会場スペースの割に、出展者が少ないからか、出展スペース(特に前後のスペース)に、かなり余裕があります。出展料も安く、初めて出展するのにもってこいのイベントだと思います。

また、個人的な話になりますが、今回のイベントでは、インスタグラムのフォロワーが大勢来てくれました。3週間前にデザインフェスタに出店した時は、1人だけでしたが。

 来場者数は、デザフェスの方が、一桁多いのですが、今回のイベントは、来場者のほぼ全員が、人形ぬいぐるみ好きであるため、この結果となったようです。

やはり、それぞれのイベントの傾向と、自分の作品ジャンルをしっかりと見極めた上で、出展イベントを決めるべきだな、と痛感しました。

(色々な傾向のイベントに出展し、経験を積むことも大切とは思いますが。)

 

 

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