テディベアとぬいぐるみ

アマゾンが恋しいねえ
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今回はテディベアとぬいぐるみの差について書いてみました。

一般的に、ぬいぐるみの範疇の一部にテディベアが入るので、テディベアはぬいぐるみです。一般論ですが、クマのぬいぐるみで、ジョイント(5ジョイントが理想的)を使用し、モヘア等の高級生地を使用したものをテディベアと言い、テデイベアの製法で作られたクマ以外は、アニマルと呼ばれています。

 

ぬいぐるみには、100均で売っているものやクレーンゲームの景品なども含まれますが、テディベアと呼ばれるものの殆どが一定以上の品質を維持しているようです。

そのため、テディベアの方が一般的なぬいぐるみより高級というイメージがあります。

 

さて、ここからが本題ですが、ではテディベア作家と称する人とぬいぐるみ作家と称する人とを比べて、テディベア作家の方がランクが上と言えのでしょうか。

 

結論から言えば、全くそういうことはありません。

僕はテディベア教室に通っていたので、一応基本的なディベアの製法はマスターしたつもりですが、自分の作品は、テディベアに限定していません。

 

ハンドメイドのぬいぐるみがテディベアより勝っているところを書いてみます。

 

     ジョイントという制約がないため、型紙の自由度が高く、外観のバリエーションがテディベアより豊富です。あくまで一般論ですが、ぬいるぐみ作家の方が、型紙に関してはテディベア作家よりスキルが高いと思います。

 

     使用する生地が、モヘアなどの高級生地に限定されていないため、それこそあらゆる生地を使用するため、バリエーションが豊富です。

 

ただし、テディベアは伝統工芸のようなところがあり、風格と品があるものが多いのも事実です。

 

ごく一部のテディベア作家のなかに、ハンドメイドのぬいぐるみより、テディベアの方が格が上だ、という偏った考えの方がいるのは残念ですが、ぬいぐるみ作家の中には、アート性がとても高い素晴らしい作品を作る方がいます。

 

 

僕の個人的偏見も入っていますが、ジョイントや使用する生地に制限がない分、ぬいぐるみの方がよりアート性の高いものを作れると思うのですが。

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大きさと価格について

色々な大きさの子がいます
色々な大きさの子がいます

結論から先に書きますが、ハンドメイド作品のうち、ぬいぐるみやテディベアの実質的な価格は、大きさに比例しません。これについては、数多くの作家がブログやSNS、ホームページで書いています。

しかしながら、多くの作家は、概ね同じ作りの場合、小さな方を安くしています。

 

プロダクト品は、原材料費や輸送費の関係で、小さければ小さいほど安くなる傾向にあるので、お客様の頭のなかでは、小さいほど安くて当然、という公式がなりたっているため、小さい子と大きいこの価格が同じなら、小さい方が割高である、と考える傾向にあるから、少なからず気を遣って、実質的な価格より安くしているのです。

 

ハンドメイド作品の場合、原価は、作家の制作にかかる人件費が大半を占めます。(個人的には、実質的な価格とは、作り手の制作時間を考慮した価格だと考えています。)

 

4cm以下の作品は、1015cm位の作品に比べ、手がかかる箇所が違い、場合によっては、殆ど制作時間が変わらないものも出てくるのです。特に5ジョイントで極小サイズのものは手間がかかります。

 

もの作りの経験がある方はこのことを良くご存じなので、こちらが、小さな作品に製作時間を考慮しない価格をつけていると「随分安いですが、本当にこれでいいんですか」と言われたりもします。

それでもプロダクト品と比べる人は、価格を見て、ギョッとした顔をしたりすることがあります。過去に、「何故この大きさでこの価格なのか」と、聞かれたこともあります。

 

極小のものと、中程度の大きさもものでは、まるでジャンルが違う作品だということが、多くの人に理解されれば、作り手としても、大手を振って、実質的な価格をつけることができるのですが。

 

その点、比較的大きな作品は多少高額でも、多くの方に受け入れやすいように思います。

 

 

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