デジタルキルビメーター

左からマールサシ、キルビメーター、デジタルキルビメーター。
左からマールサシ、キルビメーター、デジタルキルビメーター。

テディベア/ぬいぐるみの型紙を制作する際に欠かせないのが、曲線を図るツール。型紙のパーツを縫い合わせる際に、各々の長さが一致しないといけません。

型紙の各辺は殆ど曲線でできているので、曲線の長さを正確に計る必要があります。

最初僕は、テクノロートを使っていましたが、糸や針金を使う方もいるようです。

これらは手軽に入手できるのですが、どうしても、手ぶれすることが多く、あまり正確ではありません。

 

何か良いツールはないものかとネットで探したところ、出くわしたのがキルビメーターです。

これは、先端の歯車を転がして、長さを測る道具で、登山家が、地図の距離を測る際に使用するのですが、ネット情報によると、服のパターン制作にも使用されているらしく、早速入手しました。

ところが入手したものは、1cm単位で計測するもので、1mm単位で計測したいのに、あまり使い物になりませんでした(探せば1mm単位で計れるものがあるのかも。)

 

ご存じの方も多いと思いますが、同様のものに、裁縫専用ツールとして、マールサシがあります。裁縫専用だけあって、1mm単位で計れるのですが、写真を観て頂ければわかると思いますが、転がす歯車が大きく、細かい曲線に弱いのです。

これも入手したのですが、耳や鼻先、手足など、細かい曲線が多いぬいぐるみに使用すると、苦戦しました。

 

そして、最終的に、表題のデジタルキルビメーター(日本製)を購入しました。

これは、先端の歯車を転がし、距離を1mm単位でデジタル表示してくれる優れものです。

製図にも使われており、とても正確に測れます(転がすのにちょっとコツがいるので、慣れるまで少し時間がかかりますが。)。

特に、アナログのキルビメーターに比べて、スタートとエンドの位置がわかりやすく、2030cm計っても、誤差は1mmくらいです。

 

唯一の欠点は、高額なこと(78,000円)。教室用として、大勢で使えると思い購入しましたが、自分一人用なら買わなかったかも。マールサシやキルビメーターは1000円以下で買えるのに・・。

 

中国製だと、ネットでは3000円位で買えるのですが、正確に測れない、というレビューもあり、今回は見送りました。