作風について

ずんぐりむっくりです
ずんぐりむっくりです

オリジナルなハンドメイド作品には、作り手の作風があります。

誰かに似たもの、どこかで見たことがあるようなものから、極めてオリジナリティの高い作風まで、様々です。

 

ここでは、ひとまずオリジナリティの重要性は脇に置いて、作風について書いてみたいと思います。

個人的には、作り手には、素材やモチーフを変えても、一貫した作風があることが望ましいと思います。

以前、絵を習っていた頃、先生から、どんなに作風を変えようとしても、その人が本来持っている作風を完全に変えること、消し去ることは出来ないと聞いたことがあります。

「自分の作風はこれでいいのか」と思い悩んでいた時だったので、ホッとした記憶があります。

 

先日、新型コロナで自粛していた教室のメンバーの方が、6ヶ月振りに来られて、6ヶ月の間に作ったぬいぐるみを色々と見せてもらいました。

ご本人は、色々考えて作っていくうちに、自分の作風がわからなくなった、どうすればいいか、とアドバイスを求めてこられました。

 

確かに、作られたものは、各々に作風に相当な振り幅があり、ご本人が迷っている様子がよくわかりました(とは言っても、同じ人が作ったことが想定できる範囲ですが。)。

僕は、もっともその人らしい作品を指して、「この路線がいいと思いますよ」と言いましたが、周囲は、それよりも、別の作風の方が良いと言うらしいのです。

 

周囲が良いという作品は、確かに可愛いし、悪くないのですが、どうも、ご本人も、周囲が良いという作品が、一番良いと思ってはいないようなのです。

周囲に聞けば聞くほどわからなくなるので、この悩みは、僕にも、とてもよくわかります。

前々回のブログに、「オリジナリティより、自分が本当に好きなものを優先すべき」と書きましたが、結局、作風は、自分が一番に作りたいものを作ると(たぶん)自然と出来上がるものなのでしょう。

 

今自分が作っているものも、自分が一番に作りたいものから少しずれているので、その修正を試みつつあるのですが、SNSで小出しにして評判が悪ければ、ひっこめてしまうという、情けない状況にあります。そこをぐっとこらえて、先に進めば、違うものが見えてくるとは思うのですが・・・。