粘土の使い方 1

 

「へんてこ動物ぬいぐるみ」では様々なパーツを粘土で制作しています。

使用する粘土の種類と活用ポイントをご紹介します。

 

1 樹脂粘土

 目の製作には、若干の透明度があるため、樹脂粘土が一番適しています。様々なメーカーから出ていますが、こちらに関しては100均のもので充分です。容量が少ないため、乾いて固くなるリスクを軽減できますし、品質にも左程の差がないと思います。(この粘土の最大の欠点は、少し乾いただけで、使えなくなること。別の回で詳しく保存方法をご紹介する予定です。)

 

 また、樹脂粘土の場合、乾く過程で形がいびつになるため、大きな作品の場合、オーブン粘土を使用します。その際、若干ですがベージュ色のアルコールインクを混ぜ込みます。実は陶土で作成すると最高の質感になるのですが、手数がかかるため、その質感に近づけるために、若干白味を落とすためです。

 樹脂粘土は乾く過程でいびつに縮むので、とにかく多めに作っておき、乾いた段階で、同じ大きさ同士を揃えるようにしています。オーブンで焼くなら、100度で60分、歪みも若干軽減します。

 

 細く固めるのに適していますので、目以外は、爪の制作に最適です。乾いた後の加工は難しいので、一発勝負になりますが。

 

 

2 紙粘土

 紙粘土も色々なメーカーのものを使用しましたが、本でも紹介したパジコ製「かるがる」がきめの細かさ、柔らかさで最適です。100均のものは使用しない方が良いと思います。

この粘土の最大のメリットは、固めてから1~2週間の間なら針が通ること。(使用し始めてしばらくはこのことに気がつきませんでした。)

 

 また固まっても適度な柔らかさがあるため、欠けることがありません。本の中では肉球と、マズルに使用しています。他の粘土と比べてデコボコ感がありますが、水をつけてなでると、デコボコ感は無くなります。

デメリットは、乾いた後の加工が難しいこと、細かい細工や尖った加工には向いていないことです。

 

 また、この粘土も乾くとパサパサになり使えなくなります。

あまり知られていませんが、紙粘土もオーブンで固まります。6070度で1520分です。80度以上で焼くとオモチのように膨らむので注意してください。