部分染めのコツ。

 

〇部分染めは、型紙のパーツをわけ、生地の色を変えて縫えば、同じことができますが、その場合境界線がはっきりとし、自然な境界線が失われます。グラデーションで染めればいっそう美しい境界線になりますので、是非挑戦して見てください。

 

〇部分染めについては、4647Pで解説していますが、紙面の関係であまり詳しくは説明できていませんが、このテクニックが使えるようになると制作の幅が広がりますので、このページでコツと注意点について解説します。

 

46ページ3番 ここでは一色で説明していますが、同じ色の濃淡で数種類用意すれば、より美しく仕上がります。

 

46ページ6番 染料が垂れる場合があるので、部分染めする箇所を必ず下にします。

 

46ページ7番 グラデーションを作る場合は、まず薄い色から先に染め、乾かしてから、濃い色を重ねていきます。繊細な作業なので、この場合素手で作業することをお勧めします。親指と人差し指で下地がすっかり染まるまで、揉んでください。

 

        先に生地を湿らせておくと、染めた箇所が自然に広がって、美しいグラデーションになりますが、どの程度広がるかの判断は、経験を重ねないと難しいです。

 

        黒い染料は染めた箇所の下地が広がりやすいので、薄く塗って、少しづつ染めてください。コツとしては、黒のアルコールマーカーで境界線を引いて、その内側の少し離れたところから塗っていくとうまくいきます。68Pのウシなどがそれに該当します。

 

〇毛先だけ染めたい場合は、アルコールマーカーで色付けします。筆の腹の部分を使うと広い面積が塗れます。

 

〇細かい箇所を部分染めする場合は、アルコールインクが適しています。アルコールインクで極細の筆を使えば、かなり細かい作業が出来ます。濃度は無水エタノール(染料のお湯に相当)で調整できます。

なお、アルコールインクを使う場合でも、生地(下地)は先に染料で揉み込んでおくと綺麗に仕上がります。