ハンドメイドと復興支援

昨年の秋に続き、910日、2度目の「世田谷アートフリマ」に出展しました。

昨年のブログにも書きましたが、三軒茶屋のキャロットタワー内で行われるハンドメイド作品の展示会で、今回で第28回目となります。23区内で行われるイベントですが、ローカル色が濃く、お客さんの大半は世田谷区民です。

昨年、1,000円以上のものは、このイベントでは、あまり購入対象にならないことを知り、僕の場合、大半の作品が圏外になってしまうこともあって、今年は出展しないつもりでしたが、人形/ぬいぐるみを購入する層と、習ってみたい層は、異なると思い、今回は、当教室、「i-ppo handmade」の広報宣伝のつもりで参加しました。

この点に関しては、集中的にアプローチしたので、多少の手応えがあったのですが、今後どのような問い合わせ、申し込みがあるか、楽しみです。

さて、今回は、お隣のブースで展示されていた方々についてご紹介してみたいと思います。写真の「復興和帽子」という3人の女性グループです。

手ぬぐいで作った帽子、エプロン、ブックカバー、お手玉人形、巾着、メガネケースなどのハンドメイド作品を、100~500円の価格帯で販売していました。

大変な人気で、お客さんが絶えず、3人並んだ写真を撮ろうにも、なかなか撮れない状況でした。

この方々は、売り上げのすべてを、福島の復興支援に寄付するのです。

3人は、楽しみながら作り、楽しみながら売り、しかも、その売り上げを社会に還元しているのです。

ハンドメイドへのアプローチは、作り手が100人いれば、100通りあるとは思っていましたが、なるほど、こういうアプローチもあったのだと、気づかされました。

しかも、この方々、売る際には、一言も、「売り上げは復興支援として、寄付します」などと言わないのです。

自分たちがまず楽しみ、その結果得られたものを、支援に回せれば良い、と考えておられるようで、善意の押し売りをする気配が全くないのに、感動しました。

また、次に何を創ろうか考えている時が一番楽しいと、言われていました。

やはり、目的は異なっても、物を創る人のツボは、やはり自分と同じく、そこなのだなあ、と思いました。

売っている姿が本当に楽しそうで、ボランティアを匂わせる、生真面目な雰囲気は微塵もなく、その楽しんだ結果が、支援に結び付くなんて、こんなやり方もあるのか、と眼からウロコの体験でした。