作品の耐久性

作品を作る際、すぐに壊れるようではダメ、という意識はあります。

過去、革製品を作っていた時は、鞄や財布は、日常使いなので、長持ちするように、耐久性には、常に気を配っていましたが、人形、ぬいぐるみとなると、自分が作っているのは大人用なので、普段は滅多に触らないとの想定から、耐久性を上げるために時間をかけるよりは、別のところに時間をかけよう、と思っています(勿論、普通程度には気を配っていますよ。)。

今のところ、有難いことにクレームはありませんが、買って頂いた方から、一度だけ、どうも人形の手足のジョイントがゆるいと思うので、締めて欲しい、という電話がありました。

宅配便で送り返してもらい、作品をチェックしたところ、ゆるいと言えば、そうかもしれない、という程度でしたが、部分的に作り直し、返送したことがあります。

素材によっては、陶器などは、とても壊れやすく、イベントなどで、宅配便で送る際、何度も欠けています。

また、イベントなどで作品を現地で梱包を開封する際、作品がほつれていたり、目鼻が取れかっていたりすることが稀にあり、ヒヤリとすることがありますが、出来る限り、その場で発見し、リペアするようにしています。

もっと、時間をかけて、壊れにくくする手もありますが、どの程度やればいいかわからず、今のところは、ほどほどで止めています。

以前、陶器の作品でお買い上げいただいたものが、小さく欠けていることを梱包の際に発見し、欠けていることを説明して、これは売れない、といったのですが、「それでも欲しい」とおっしゃったので、少し値引きして、販売したことがありますが、本来なら、欠けているのを発見した時点で、展示から外すべきでしょう。

ひょっとして、自分の気がつかないところで、欠けた作品を売っていたり、(段ボールに詰めて移動する際、作品同士が擦れたりしますので)持ち帰って直ぐに目鼻が取れかけたりしても、購入した方が、気に入ったものだからしたかない、と思っているとしたら、本当に申し訳ないことです。

 

少なくとも、梱包の際に、壊れないよう、丁寧に梱包し、それでも壊れるなら、自分の作り方に問題がある、ということでしょう。