モノより体験

i-ppoたおか 田岡正臣 下高井戸 東京 テディベア 杉並
ちょっと不細工ですが

お金の使い方について一言。モノにお金を使うか、体験にお金を使うか。

以前は、断然モノ派でした。なにしろ、コレクター気質があって、モノを集めるのが大好きな時期が長い期間続きました。

過去にコレクションした例を挙げますと、時計(今でも20個以上ありますが、普段使う時計はひとつ)、帽子(今は殆どかぶりません。大半は捨てました。)、タロットカード、万年筆、マトリョーシカ、ロボットのおもちゃ(これらは、いつかフリーマーケットで売ろうと、捨てないで倉庫に眠っていますが。)などなど。しかも、これらは、コレクションしてきた、ほんの一例です。

いわゆるガジェットといわれる、IT関連の小物も大好きで、新製品が出たら飛びついていました。

書いていると、恥ずかしくなってきました。しかも、コレクションは、自分にとって、ある時、突然ゴミになるのです。

段々飽きるのではなく、ある時突然飽きるので、自分が集めたコレクションの山を眺めて、一体なぜこんなに集めたのだろう、と愕然とすることが多かったのですが、またしばらくするとなにか別のものを集め始めるのです。

10数年程前から、色々なハンドメイド系の教室に通うようになり、自分の中に経験が蓄積していく楽しみを感じるようになると、ドンドン体験にお金を使うようになっていきました。正直、過去には教室にお金を使うなんで勿体ない、という気持ちがあったのですが、そんな人間が教室をやっているのだから、けしからんですね。

特に、新しいことを体験する楽しみを覚えると、モノはいずれ朽ち果てるという思いが強くなりました。

しばらくの間は、教室通いとコレクションが共存していたのですが、いつの間にか、コレクションするものがなくなり、もう45年は、何も集めていませんし、新製品に飛びつくこともなくなりました。

経験が積み重なっていく楽しみを覚えると、もうモノにお金を使うことが勿体なくなってきたのです。

今は、この、「経験が積み重なっていく楽しみ」「新しいことを体験する楽しみ」を一人でも多くの人に伝えられたらいいな、と思っています。