オーダーについて

i-ppoたおか 田岡正臣 下高井戸 東京 テディベア 杉並
ギュウギュウ詰め

先日、知り合いのテディベア作家さんに、直談判でテディベアを作ってもらえないか、とお願いしたところ、見事に断られました。

この方の作品は、とても自分好みで、ネイアニでは完売していたし、直接交渉して作ってもらおうと思ったのですが、考えてみれば、自分自身が、他からオーダーを受けても、余程のことがない限りお断りしているのに、自分勝手な奴だなあ、と我ながら呆れました(まあ、それだけ欲しかった、ということなのですが。)。Mさんごめんね。

それでも、作り始めたころは、依頼があれば、ホイホイと受けていたのですが、何回かやってみて、大変なプレッシャーであることがわかり、今では原則オーダーは受けていません。

世の中には、受注専門で活動している方もいて、半年先までオーダーが入っています、とSNS上に書いている人は、メンタルが違うのだな、と感心しています。

特に、愛犬、愛猫に似せて作ります、と宣言している方は、もう僕からすれば、信じられないメンタルの持ち主に思えます。

以前、展示会で、お客さんが、ピンクのベアを指さして、「この子と同じで、ブルーの子が欲しい」と言った時、魔が差して、「作りましょう」といってしまったことがありました。

色も、スマホの写真を見せられて、こんな色がいい、と指定され、製作に入りましたが、出来上がったものは、微妙に色が違うし、この子と同じと言われたのに、綿の詰め方で、表情も当初のクマと微妙に違うものが出来ました。

取り敢えず、完成品を写メに撮って、お客さんに見せたこところ、返事がなかなかこなくて、焦りました。結局、当初約束通り、とある場所で、手渡ししたのですが、現物を見せた時に、「嬉しい」と言ってくれたのですが、心底嬉しそうではなく、心が折れそうになった過去があります。

今でもSNSDMなどで、どうしてもあれが欲しい(が展示会には遠くて行けない。)と言われることがあり、現状でも数点は受けているのですが、①いつ完成するか約束出来ないこと、②希望するものと同じではなく、似たものしか出来ないこと、③色や形の指定はうけないこと、を条件にしています。

 

出来れば、完成した作品を、現物(または写真)を見て、納得した上で買って頂きたいものです。