モヘアの染色

色々な色に染めます。
色々な色に染めます。

以前、モヘア等の染色について、ブログに書いたことがありますが、自身の染色方法も進化したので、このあたりで、現時点の染色法についてまとめてみます。

作品の殆どは、自分で染色しています。

 

染める前の色は、無色か、グレーやベージュなどの淡い色で、濃い色は、殆ど染色しません。

染色剤は、当初色々試しましたが、桂屋の「みやこ染め」1本です。

最初、よく染まるように、モヘア等を水通しします。

事前に、その日染める色を決めておいて、染料に無駄が生じないよう、段階的に混色していきます。(大体1回の染色で、半日くらいかけて、1020枚くらい染めます。)

 

染料は、小さな容器に熱いお湯で溶かします(ここでよく溶かしておかないと、色が塊になって、美しく染まりません。)。

大きな容器に移して、人肌くらいの温度になるように、ぬるいお湯に溶かしていきます。

お湯の中で、よく染まるように、しっかりと手で揉みます。

大体30秒くらいで、一度あげて、絞ります。

色が薄ければ、さらに時間をかけて揉んでいきます。

なお、自分の場合、単色で染めることは、殆どありません。

24色くらいを、思い通りの色になるまで、徐々に混合していきます。

この作業は、毎回ワクワクして、飽きることがありません。

 

コツとして、グレーを少し、混ぜると色が落ち着くので、グレーを混色します。

原色やパステルカラーは、あまり好みではなく、大体くすんだ、あるいは、よどんだような色が好きなのですが、似たような色ばかりにならないよう、気をつけています。

 

当初は、水彩画を長くやっていたからか、黒を避ける傾向にあり、黒を使っていなかったのですが、今は濃いめの色を作るときには、黒も使います。

 

教室に通う方々のために、染色のレッスンもしているからか、当教室のメンバーは、かなりの割合で、自分で染める方が多いようです。