型紙の本

ノンキなカッパ君
ノンキなカッパ君

オリジナルのぬいぐるみ/テディベアを制作するために一番必要なのは型紙の知識・ノウハウであることに間違いありません。

 

僕も、オリジナル制作を始めた頃に一番知りたかったのが型紙制作のノウハウでした。

もちろんネット検索で型紙の本がないかを探しました。

既に完成した型紙によるぬいぐるみ/テディベアの教則本は沢山あるのですが、結論から言えば、これさえあれば思いのままに型紙が作れるようになる、という本は過去も現在も存在しません(入門編のさわり程度の本ならありますが。)。

 

型紙の本を探したのは、10年位ですが、その当時は何故型紙の本がないのか理解できませんでしたが、教室で大勢の方に型紙制作のレッスンをした結果、「型紙の本」を制作するのは無理だと言うことがわかりました。

(ただし初歩的な知識をまとめた本を書くことは可能と思いますが。)

 

教室を始めた頃は、いつか自分が究極の「型紙の本」を書いてやろう、と思っていたのですが、今はすっかり断念しています。

何故断念したか。

 

まず、型紙の制作は経験と勘によるところが大きく、文章には表しにくいことが多い、ということが挙げられます。

次に、形、フォルム、制作スタイル(紙でやるか、粘土でやるか)によって、様々なテクニック・手順があり、とても1冊の本では表しきれない、ということが挙げられます。

型紙のレッスンを初めて5年になりますが、いまだに新しい発見が多く、過去、メンバーに回りくどいレッスンをしてきたことを恥じることも多々あり、とても今現在の知識で本を書くことなどおこがましい、と思う次第です。

 

ぬいぐるみ・テディベア作家の中には、型紙の知識が曖昧で、既存の(他人の)型紙に少し手を入れてオリジナル、と称している人も少なからず存在しますが、本当にオリジナルな型紙を作るのは、大変な苦労が伴う、ということを、このブログを呼んだ方には知ってもらいたい、と思います。

 

(当教室では、最長でひとつの型紙の完成に半年かけた方もいます。)