世界観について

冬の川は冷たいねえ
冬の川は冷たいねえ

今回は、(僕が思うところの)世界観についてお話しします。

 

僕が素晴らしいと思うテディベア/ぬいぐるみ作家は、みな独自の世界観を持っています。

教室でメンバーと作品について語り合うとき、僕はよく世界観がある、ない、という話をします。

もちろん、世界観を持とう、という話です。

テディベア/ぬいぐるみは擬人化しやすいので、ハンドメイド作品の中でも、世界観を作りやすいジャンルだと思いますが。

(僕自身に確固たる世界観があるかないかは、自分ではわからないので、棚にあげておきます。)

 

1点だと難しいのですが、個別の作品が10点も並ぶと、世界観を持っている方の作品群だと、そこに独特の雰囲気が醸し出されます。それぞれの作品が、見えない糸で繋がっている感じです。

 

どんな住まいなのか、どんな地域に住んでいるのか(どこの国なのか、村なのか、森の中なのか)、どんな時代なのか、どんな交友関係なのか、賑やかなのか、ひっそりとしてるのか、どんな風にしゃべるのか、あるいはしゃべらないのか、などなど。

 

僕は、世界観を考える場合、その作家の作品を紹介するために映画の予告編のようなショートムービーを作ると、どんな風になるのか、どんな物語が出来るのか、と考えます。

それが全く想像できない場合、まあ自分にとっては世界観がない人、ということになります。

 

世界観のある方は、どんな大きさで、どんな素材で、どんな動物を作っても、1点で、観た瞬間にその方の作品だとわかります(素晴らしい世界観を持つ人気作家の作品を真似て作っても、作家が作り上げた世界観までは再現できないので、うすっぺらな劣化作品になると思いますが。)

 

また、その作家が作ったことがない動物・キャラクターがあっても、きっとこんな風になるのかな、と僕の方で、想像が出来ます(そうなるかどうかは別として)。

 

逆に世界観のない方の場合、1点1点は個性的であっても、それぞれが、別の方向を向いていて、バラバラな感じです。

 

個人的意見ですが、作家としては、世界観は是非ともあった方が良い、と思っています。