
ぬいぐるみの型紙の作り方について、今回は、紙と粘土、それぞれの手法の手順の概略を紹介します。
1紙の場合
①作りたい大きさで、正面側面図(デザイン画)を描く。
②デザイン画を別の紙にトレースし、ハサミで切り取る。
③デザイン画を見ながら、頭部側面にはさみでダーツを入れる(曲線を作るため)。
④ダーツをテープで貼って、曲線をチェックする。
⑤問題なければ、そのダーツを採用するが、ダーツを入れた分、デザイン画の形が変形するので、補正する。
⑥デザイン画を見ながら、頭部ガゼットを紙で制作し、ハサミで切り取る。
⑦頭部を紙で組みたてて、思い通りになっているかチェック。
⑧胴体も、同様の方法でデザイン画をトレースし、ダーツを入れて、変形した分補正し、紙で組み立てる。
⑨手足耳は、デザイン画を切り取り、組みたてた頭、胴体に置いてみてバランスをチェック。
➉厚みで膨らむ分、周囲を2~3㎜足して、型紙の完成。
2粘土の場合
①粘土で原型を作成する。
②粘土にラップを貼っていく。
③ラップの上に白いテープを貼っていく。
④なくべく、少ない枚数になるよう型紙を想定してテープを切り取り、曲線になっている部分にハサミをいれる(はさみを入れた個所がダーツになる。)
⑤切り取って、ハサミを入れたものが型紙になる。
以上が型紙制作の概要ですが、これだけの情報で、型紙制作を理解するのは至難の業でしょう。
詳細なノウハウ、細かい手順については、2025年8月に誠文堂新光社から、拙著「ぬいぐるみの型紙の教科書」が出版されますので、興味のある方は、どうかそちらをご覧になってください。
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