何故作るか、といういと、楽しいから、です。
人に喜んでもらえるから、というのもありますが、一番は、作っていて楽しいから。
誰もが、最初にハンドメイド作品を作り始めた時は、きっと楽しみたいから、ではないですか?売れるから、注目されるから、ではなかったはず。
でも、同じものを、いくら売れるから、人気があるから、と言って、繰り返し作っていると、絶対飽きてきます。
作っている行為が、創作ではなく、作業になってくる。
楽しく作りたいので、素材を変えたり、大きさを変えたり。
しかしながら本当に、心底楽しい気持ちで作るには、新しいモチーフに挑戦するか、今までにない、新しい発想で作るかでしょう。今月は、SNSでも紹介しましたが、カッパと、カモノハシに挑戦しました。
いやー楽しかったです。
どんな色で、どんな形にするか、もう考えただけでワクワクする。
カッパのお皿って、どんな形かな、甲羅はカメと同じな、とか調べるのも楽しい。もう全部が楽しいですね。次のイベントに向けて、定番の作品も作っていますが、もうその楽しさは比較にならない。イベントで展示する作品群のうち、毎回新しい発想のものが、少なくとも3割は混じるようにしたいな、と思っています。
ブログを始めて、今年の6月で、3年が経とうとしています。
我ながらよく続いたものだと思いますが、これも、更新の度にアクセスしてくれる人がいるからです。毎回読んでくださる方、本当にありがとうございます。
実は、最初にブログを始めるにあたって、次のことを決めました。
1ハンドメイドが好きな方に向けて有益な情報を提供する。ハンドメイドに関係ない個人的な体験は書かない。
2「読みごたえ」がある文章を書くために、800字以上にする(これは、人気のあるブログは800字以上書かれている、と色々な「ブログの書き方」のサイトに書いてあったので)
もう最近は800字以上書くのにも疲れて、800字を切ることも多くなりました。
また、有益な情報を定期的にお届けるのも難しくなってきました。
そこで、次回から、少し方向転換し、他の多くのハンドメイド作家さんのブログのように、作品やイベントの紹介、製作過程、制作の裏話なども書いていくことにし、文字数にもこだわらないことにします。
写真も状況に応じ、多めに載せます。たまに個人的な体験も書くかも。
となると、TwitterやInstagramなどと、どこが違うのか、ということになりますが・・・。
Twitterは文字制限と写真数に制限がありますし、Instagramは写真メインです。
TwitterやInstagramでは、紹介しきれなかったことを書いていこうと思っています。
もちろん、今までのように、有益な情報をお伝えできることもあると思いますが、今後はスタイルを限定しないで、もっと自由に書いていくことにしました。
どうぞこれからも、よろしくお願いします。
いよいよ、僕も参加している、加藤日砂さんプロデュースの企画展射光展」~淡墨色と翼のなかまたち~が、4月4日(木)~9日(金)の期間、渋谷東急百貨店本店 3階 イベントサロンにて開催されます。
今回は、昨年12月に開催された日砂さんプロデュースの企画展「赤、緋、朱、紅いろいろ世界展」と比べ、参加作家も大幅に増え、なんと20名を超えています。
今回のテーマも、日砂さんが提供した淡い色合いのモヘアを使って各人が思い思いに作品を制作しています。
また、僕は参加しなかったのですが、日砂さんが提供した型紙を使って、各人が自分のスタイルで、味付けをした作品を制作するという企画もあり、各人の個性を比較できるお楽しみがあります
さらにテディベア・ぬいぐるみだけでなく、写真家や帽子作家、羊毛フェルト作家など、幅広いジャンルの方が参加しています。
作家さんによっては、Tシャツやブローチ、様々な雑貨類の提供があり、普段他所のイベントではみられない、レアアイテムが沢山出てくると思いますよ。
さて、自分のことを言うと、なんと厚かましく、今回は、作品と同時に、水彩画もセットで販売(写真参照)します。先に水彩画があり、そのイメージで作品を制作しました。
写真の青い狐をご覧いただくとお分かりいただけると思いますが、いつものずんぐりむっくり系ではなく、頭が小さく、スマートな子(写真では見えないのですが、透明な羽を生やしています。)を製作しています。
すでに、SNS(Instagram・Twitter)では、「いいね」を沢山いただいており、今後は、こっちのシュッとした子達も、作品のラインナップに加えていければいいな、と思っています。
大変面白いイベントなると思いますので、是非ご来場ください。
本日、流通センターで開催されたアイドールVol55、無事終了しました。なにしろ先週末のジャパンテディベアフェステイバルから1週間しか空いておらず、テディベアフェスが予想外に好調だったせいもあり、在庫が多少、少な目になったため、月曜から土曜までの1週間で、ひたすら作り続けました。
おそらく、この3年間では、最も頑張った1週間でした(原則として制作はアトリエ兼教室に限っているのですが、今回に限り、自宅に材料を持ち帰って作り続けました。)
最近腰の具合が悪く、前屈みの姿勢がつらかったのですが、なんとか切り抜け、事前に用意していた40体と併せて、60体用意出来ました。その60体のうち、59体のお家も決まり、完売までもう一息でした。
先行入場で、走ってきてくれた方もいて、実に嬉しかったです。
まだまだ先行入場で行列が出来るほど作品の魅力も、知名度も足りませんが、これを励みに、
もっと魅力的な作品作りをしたいな、と思います。
次は射光展ですが、作品はすでに送っていますので、これから6月以降の展示会に向け、ひたすら作り続けます。
昨年の12月2日のネイアニから、久々のイベント参加です。
イベントは、明日16日から2日間、恵比寿で開催される「ジャパンテディベアフェステイバル」です。
今日3月15日、ブースの設営に行ってきました。このイベントは、前日に設営が出来て、個人的には、この方が気楽で好きです。
しかも、うっかり一部の作品を自宅に忘れていて、これが当日の朝のことだったら、大変なミスでした(明日持っていきます。)。お隣の方は、展示品にかけるカバーを忘れ、作品だけを持ち帰っていました。
ジャパンテディベアフェステイバルは、今回で3回目、ブースの位置も3年間全く同じなので、やや緊張感を欠いていますが、来週アイドール(1週間後に別のイベントというのは初体験です。)を控えており、今回の売れ行きによっては、来週持っていくものが少なくなってしまうので、ここ数週間は、アイドール用に別途作成していました。さらに、加藤日砂さんプロデュースの「射光展」にも参加予定で、これが4月4日からの開催になりますので、このイベントのためのオリジナル作品も並行して制作したため、今月は、ここ数年で、最も忙しい月になってしまいました。
(イベント前の数日間はやることがなくなって、ダラダラするのが通例ですが、今回に限っては、ギリギリまで制作していました。)
でも、先ほど書いたように、このイベント自体には相当慣れ親しんできたため、リラックスして参加できますので、少し肩の荷を下ろして、ホッと一息つく感じです。
ブース位置も毎年参加の方は、結構固定しているので、周囲の方もお互いが顔見知りになっており、その点も有難いです。
この後の予定は、今決まっていることころで、5月に世田谷梅が丘のギャラリーに出展、6月がドールワールドフェスティバル、7月がテディベアコンベンション、8月がアイドール、9月がU15ABCと、当分ずっと作り続けることになりそうです(その合間にネット販売もやりたいのですが、何回出来るか・・・。)。
三浦朱門のエッセイで、なるほどと思った話。
三浦は、アスリートの例をあげて、次のように、マグレに振り回される人生を説明していました。
「100メートルを平均10秒3で走る陸上選手がいたとする。この選手がたまたま、絶好調で、10秒を出した。ここが不幸の始まりで、この選手は調子の悪い時は10秒5で、最も調子の良い時が10秒2なのである。周囲は、10秒が切れるかもしれないと言い、本人もこれを目指そうとする。オリンピックの強化選手に選ばれ、死ぬような苦しい努力をし、調子の良い時は、10秒1~2の記録が出せるようになる。さて本番で、10秒2の記録を出し、予選落ちしたとする。周囲はガッカリし、本人も挫折感を味わう。本当は、当人の記録の中ではベストの部類でも、マグレで出した記録に引きずられて、周囲の評価に引きずられて苦しい不幸な人生を歩むことになる。」
いかがでしょうか。アスリートにありがちな話ではないでしょうか。
しかし、アートや音楽などの世界では、結果が数値で出ないので、もっとたちが悪いと思います。三浦朱門は、エッセイの中で「もっと謙虚になり、自分の中で最低レベルがどこか、をよく理解しておけ」と書いています。
ハンドメイドの世界も、良し悪しが数値で測れないので、たまたま、まぐれで良い作品を作り、周囲の評価を得られれば、それが自分の実力と思い、その後、(本当は不調ではなくても)自分の不調に苦しむことになるのです。(マグレで賞をとったりすると、もっと悲惨です。)
その程度の実力なのに、スランプだ、おかしい、と悩み続けるのですから、どちらかというと喜劇です。
特に作家としてのスタート時点でこのマグレがあると、そもそも、自分の才能やレベルを度外視して、大きく勘違いをしてしまう危険があるのではないでしょうか?
自信があることはいいことだと思うのですが、自分の中の最低レベルだけは、出来る限り正確に理解しておきたい、と思います(ちょっと辛いですが、失敗作などない、すべて実力のうち、と考えて間違いないかも。)。