テディベアコンベンション2020雑感

チュンチュン。すずめのお宿はどこかいな。
チュンチュン。すずめのお宿はどこかいな。

今年も、先日102425日の二日間、浜松町の産業貿易センターで開催された、「テディベアコンベンション2020」に参加しましたので、思ったところをご報告します。

昨年までは、7月開催だったのですが、今年はオリンピックの開催時期を避けるため10月となった訳ですが、コロナ禍の中、開催が危ぶまれながらも、無事開催されて、ほっとしています。

残念ながら、参加者は昨年の約3分の1以下で、70名弱(特に地方の方のキャンセルが多かったようです。)。

 

来場者は推定ですが、おそらく昨年の4分の1位かと思われます。

例年なら、最も混雑する11時頃でも、客足は少なく、密とはほど遠い状況でした。

僕のブースは左右と前が空席で、実にゆったりとしていました。

先行入場で並んだ方は、たったの80名だったそうです。主催者は、1時間15分の入れ替え制にしていたのですが、入場者の総数を考えれば、全くその必要はなく、2日目からは、入れ替え制を止めました。

 

チャリティーの当選者は、郵送になったため、例年のお祭り騒ぎもなく、これがあのコンベンションかと疑うくらい、淋しいイベントになってしまいました。

特に2日目は、朝から来場者が少なく、もっぱら出展者同士の情報交換と考え、各ブースを時間の許す限り回りました。

 

個人的には、この時間で、得ることも多く、参加して良かったと思いました。

日本テディベア協会は、来年、5月(浜松町)と10月(国際フォーラム)の2回、イベントを開催することを予定しているようです。例年3月に開催されるテディベアフェスティバルが早々と中止を発表しましたが、これの代替の意味もあるのでしょうか?

参加するかどうかは、じっくりと検討して決めたいと思います。

 

 

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即興性が大切

人気のシリーズです。
人気のシリーズです。

ハンドメイド作品に大切なことは色々あると思いますが、その中でも、個人的には、制作の際、作者のその場の気持ちを反映した、即興性があった方が良い、と思っています。

その場の気分で思いついたことを作品に反省させるのは、大量生産のプロダクト製品には絶対に出来ないことです。

 

陶器や粘土系の作品は、かなりの部分、作品に、その時その場の気分が反映されるのですが、テディベア・ぬいぐるみの場合、型紙という制約があるため、大幅に変えることは難しいのですが、目鼻の位置を変えたり、綿の詰め方を変えてみたり、細部に拘ってみたりで、できる限り、即興性を大切にしています。

 

SNSなどで、他のテディベア/ぬいぐるみ作家が、ほぼ同じ作品を沢山作って、並べたpostをアップしているのを見て、自分はやりたくないな、思うし、同じ作品を何回も委託で制作することも、自分にはとてもできないことです。(そういう作家さんを非難しているわけではありませんよ。)

 

お客さん本位に考えれば、人気の、定番の作品の目鼻立ちや形をできる限り変えないで、沢山作れば、作る効率も良いし、喜ばれるし、確実に売れるのはわかっているのですが、できる限り一点ものに拘りないな、と思っています。

 

なので、たまにSNSDMなどで、過去の作品と同じモノが欲しいという方もいらっしゃるのですが、(特別な理由がない限り)知人以外は、原則お断りしています。

まあ、自分の技量不足で、同じモノが作れないということも、ありますが。

 

海外の作家さんの型紙は、売っているモノでさえ、日本のものと比べると、けっこう適当ですが、(ここからは僕の想像ですが)あちらの方々は、毎回型紙通り作る必要はない、いや作らない方がいい、とさえ思っているのではないか、と最近思い始めています。

 

 

国内外を問わず、好きな、尊敬する作家さんは、一点ものをメインに作っている方々です。

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ベスト30

インコの親子です
インコの親子です

今回も「作風」について、お話します。

作り手で、自分の「作風」がはっきりしていて、当分変えるつもりのない方は、今回のブログは、あまり参考にならないかもしれません。

 

先日、写真が趣味の友人と会い、聞いた話です。

友人は、つい最近撮りためた写真を皆に観てもらうため、Instagramを始めたのですが、自分が本当に撮りたい写真がどういうものだかわからなくなり、ネットでプロの写真家に相談したところ、ネット上に掲載されている写真のうち、自分が好きな写真を特定のフォルダにダウンロードして、30点になるまで集め、それ以上になったら、より良い写真が見つかった都度、どんどん入れ替えていくことする。やがて、自分のベスト30が成熟してきて、自ずと、自分が目指す方向が見えてくる、ということを教えて貰ったそうです。

 

この話を聞いたのは、前回のブログを書いた直後で、自分自身の作風にも迷いがあったため、その日から、ベスト30の収集を始めました。今日現在で、(国内作家の影響はなるべく受けたくないので)海外作家の作品を、InstagramPinterest、作家のHP等から22点集めました。

 

結構真剣に選び、見返してみたところ、想定通りの作品も多かったのですが、自分自身気づいていなかった点もあり、新たな発見も幾つかありました。

 

今度30を超えたらどんどん入れ替えていけば、自身の好みの究極のベスト30が出来ます。

この方法は、時間をかければかけるほど、効果があらわれるのではないか、と思っています。

 

作風に迷いが生じたかたは、是非試してみてください。

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作風について

ずんぐりむっくりです
ずんぐりむっくりです

オリジナルなハンドメイド作品には、作り手の作風があります。

誰かに似たもの、どこかで見たことがあるようなものから、極めてオリジナリティの高い作風まで、様々です。

 

ここでは、ひとまずオリジナリティの重要性は脇に置いて、作風について書いてみたいと思います。

個人的には、作り手には、素材やモチーフを変えても、一貫した作風があることが望ましいと思います。

以前、絵を習っていた頃、先生から、どんなに作風を変えようとしても、その人が本来持っている作風を完全に変えること、消し去ることは出来ないと聞いたことがあります。

「自分の作風はこれでいいのか」と思い悩んでいた時だったので、ホッとした記憶があります。

 

先日、新型コロナで自粛していた教室のメンバーの方が、6ヶ月振りに来られて、6ヶ月の間に作ったぬいぐるみを色々と見せてもらいました。

ご本人は、色々考えて作っていくうちに、自分の作風がわからなくなった、どうすればいいか、とアドバイスを求めてこられました。

 

確かに、作られたものは、各々に作風に相当な振り幅があり、ご本人が迷っている様子がよくわかりました(とは言っても、同じ人が作ったことが想定できる範囲ですが。)。

僕は、もっともその人らしい作品を指して、「この路線がいいと思いますよ」と言いましたが、周囲は、それよりも、別の作風の方が良いと言うらしいのです。

 

周囲が良いという作品は、確かに可愛いし、悪くないのですが、どうも、ご本人も、周囲が良いという作品が、一番良いと思ってはいないようなのです。

周囲に聞けば聞くほどわからなくなるので、この悩みは、僕にも、とてもよくわかります。

前々回のブログに、「オリジナリティより、自分が本当に好きなものを優先すべき」と書きましたが、結局、作風は、自分が一番に作りたいものを作ると(たぶん)自然と出来上がるものなのでしょう。

 

今自分が作っているものも、自分が一番に作りたいものから少しずれているので、その修正を試みつつあるのですが、SNSで小出しにして評判が悪ければ、ひっこめてしまうという、情けない状況にあります。そこをぐっとこらえて、先に進めば、違うものが見えてくるとは思うのですが・・・。

 

 

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ライバルについて

食欲の秋だね。どんどん食べよう。
食欲の秋だね。どんどん食べよう。

個人的には、創作についてライバルは必要ない、と思います。

アスリートの世界では、記録を伸ばすために、ライバルがいた方が、心理的に有利という面もあるでしょうが、作ることにおいては、「相手に勝つため」という必要性を感じないので、創作にはライバルは不要だと思います。

 

しかし、正直に告白すれば、不必要と思いつつも、ライバル視している人はいます。

自分が(イベントに)デビューした前後2年程度の人はどうしても気になって、活躍しているな、売れてきたな、良い作品を作っているな、と思えば、少なからず焦りのようなものを感じるのです。

 

また、何故かその人の活動に対して、批判的な視点で観ている自分を発見して愕然とすることもあります。

自分より、ずっと前から活動している人、最近活動を始めた人のことは、全く気にならないので、どうやら、心の奥底で、経験年数が同じ人に負けてはならない、と思っているようです。

 

数は限られるのですが、たまたま何かの機会で、自分と前後してスタートしたことが判っただけで、その人のことが気になりだします(なので、最近は、相手の経験年数は聞かないことにしていますが、親しくなると結局聞いてしまいます。)。

 

数にすれば、たいした人数ではないが、勝ち負けに拘る自分のことを馬鹿馬鹿しいと思いつつも、SNSの発信で、素晴らしい作品がアップされたり、「売れているな、活躍しているな」と思えば、その都度動揺している自分がいます。

 

また、情けないことに、イベント会場の両隣や真向かいあたりの人は、1日ライバルになって、そのブースの売れ行きが気になってしまいます。

いつか、自分のライバルは、昨日の自分だけ、といえるようになりたいな、と思っていますが、いつのことになるやら。

 

 

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